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    コインベースとOKX、豪州年金で暗号資産投資拡大 SMSF向けサービスに注目

    2025年9月1日、ブルームバーグはコインベースとOKXがオーストラリアの年金市場で暗号資産投資の拡大を進めていると報じた。
    両社は自己管理型年金基金(SMSF)向けのサービスを展開し、投資家から関心を集めている。

    目次

    SMSF市場で暗号資産導入、両社が新サービス展開

    オーストラリアは総額4.3兆豪ドル規模の年金制度を有し、その約4分の1をSMSF(※)が占める。
    コインベースは今後数カ月以内にSMSF専用サービスを開始予定で、500人超の投資家が待機リストに登録している。
    調査によれば、登録者の80%が新規SMSF設立を計画し、77%が最大10万豪ドルの暗号資産投資を検討しているという。

    OKXは2025年6月に同様のサービスを開始し、需要は想定を上回ると報告している。
    両社のサービスは会計士や法律事務所の紹介、カストディや記録管理機能を組み合わせ、SMSFの監査要件に対応できる仕組みを整えているとのことだ。

    豪州税務当局(ATO)のデータでは、2025年3月時点でSMSFの暗号資産保有額は約17億豪ドル(約1,644.7億円)に達し、2021年比で約7倍に増加している。
    ただし、年金全体に占める割合は依然として小さい。
    規制当局のオーストラリア証券投資委員会(ASIC)は、SMSF設立前に会計士や金融アドバイザーに相談するよう推奨しているという。

    また国際的にも、米国ではトランプ大統領が企業型確定拠出年金「401k」で暗号資産投資を認める大統領令に署名し、韓国の国民年金公団(NPS)はコインベースやストラテジー株を投資対象に組み込んでいる。

    ※SMSF(自己管理型年金基金):オーストラリアの年金制度の一形態で、個人や小規模グループが運用主体となり、自ら投資先を選定できる仕組み。柔軟性が高い反面、監査や規制対応の責任は加入者にある。

    制度的な位置付けとリスク管理が今後の焦点

    今回の動きは、年金制度における資産運用の多様化を後押しするものと考えられる。
    SMSFを通じて暗号資産が導入されれば、投資家にとっては分散投資の選択肢が拡大する利点がある。
    一方で、暗号資産は価格変動が大きく、長期的な資産形成を目的とする年金制度にリスクを持ち込む可能性も否定できない。

    特にSMSFは個人や少人数で運営されるため、専門的な知識や規制遵守が不可欠となる。
    暗号資産を組み込む場合、カストディや監査対応などの透明性確保が重要となり、投資家自身の責任も大きいと考えられる。
    コインベースやOKXが提供する付帯サービスは、こうした課題に対応する仕組みとして注目されるが、十分に機能するかは今後の運用に左右されるだろう。

    また、米国や韓国など海外での事例が示すように、年金資金と暗号資産の接続は世界的に進展している。
    ただし制度の安定性確保やリスク管理は各国共通の課題であり、豪州においても監督当局と市場参加者のバランスが重要になるとみられる。
    暗号資産が年金制度に本格的に組み込まれるかどうかは、こうした規制対応と市場の成熟度にかかっていると言える。

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