任天堂「Switch2」招待販売を開始 抽選落選者を対象に11月以降順次お届け

2025年8月29日、任天堂は公式サイトで新型ゲーム機「Nintendo Switch2」の招待販売を実施すると発表した。
第5回抽選販売に落選したユーザーを対象に、9月中旬から申し込み受付を開始し、11月以降順次商品を届ける予定だ。
第5回抽選落選者対象 11月からSwitch2招待販売
任天堂は29日、新型ゲーム機「Nintendo Switch2」の入手機会を広げるため、招待制の販売方式を導入すると公表した。
今回の対象者は、第5回抽選販売に応募したものの当選しなかったユーザーである。9月中旬から申し込みを受け付け、10月上旬には第1回招待案内を送付し、11月20日までにお届け予定の製品が割り当てられる仕組みだ。
招待販売は、申込者の利用状況や在庫を考慮して一部のユーザーに案内が送られる形式となる。
対象者は指定期間内に本体や周辺機器を購入可能で、第2回、第3回の案内も10月以降に順次実施される。
第3回までに案内を受けたユーザーは年内の入手が見込まれるが、需要の高さからすべての対象者に年内出荷を保証するものではないという。
任天堂は第4回以降も招待販売を継続し、年明け以降の商品配送を予定している。
招待販売の対象条件は、第5回抽選販売に応募済みで過去に一度も当選していないこと、さらにニンテンドーアカウントにSwitch2との連携履歴がないことが求められる。
条件を満たした上で申込を行うと、任天堂が利用状況を参照しながら招待順を決定する。
基準として明示されたのは、Nintendo Switchソフトの購入本数や総プレイ時間、Nintendo Switch Online(※)の累積加入期間などである。
特に、オンラインサービスに6年以上加入しているユーザーには年内お届け分の優先案内が確約される。
※Nintendo Switch Online:任天堂が提供する有料オンラインサービス。マルチプレイやクラウドセーブ、過去作の配信などを利用できる。
利用歴重視の選考基準に注目、熱心なユーザーを優先か
今回の抽選は、「Switch」を長期利用しているユーザーへの還元策とみられる。
長年任天堂のサービスを利用してきたユーザーに優先枠を与える仕組みは、熱心なファンを評価する施策として妥当だと言える。
一方で、ライトユーザーや新規層にとっては不利に働き、排他的に映る可能性も否定できない。
また、招待販売は年内出荷の保証が一部に限られているため、依然として入手困難感が残る構造だ。結果的に転売市場が完全に抑制されるかは不透明であり、今後の供給安定化が大きな課題になるだろう。
ただし、年明け以降も継続的に配送が行われる見込みであるため、中長期的には流通環境が改善する可能性がある。
年末商戦に向けて、Switch2をめぐる競争はさらに激化しそうである。