グーグルNotebookLM、「動画解説」を提供開始 AIがスライドと音声で要点を提示、日本語にも対応

2025年8月25日、米グーグルはAIデータベース「NotebookLM」に新機能「動画解説(Video Overviews)」を追加し、日本を含む80言語以上で利用可能にすると発表した。
スライドと音声で内容を要約する仕組みで、学習や業務効率化に広く活用できるとみられる。
NotebookLMが日本で動画解説を展開、学習や業務に活用可能
NotebookLMは、利用者が文書やデータを保存してテーマ別に整理できるAIベースの知識管理サービスだ。
今回追加された動画解説は、既存の「ノートブック」に保存された情報をスライド付きでまとめ、AIが音声とともに説明する機能である。従来は音声解説のみの「Audio Overviews」が提供されていたが、映像を加えることで理解度を高める狙いがある。
スライドは、AIが新たなビジュアルを作成し、ポイントの説明などに活用する。ソースに登録されたドキュメントから画像、図表、引用、数値などを抽出して解説を行い、利用者の理解を深める仕組みだ。
動画概要の内容は「ノートブック」に登録したデータの要約となるため、誤りが少なく精度が高い。例えば、試験準備で数時間の講義動画を短時間で復習したり、プレゼンテーションの要約や新しい発見に役立てるといった使い方が可能になる。
今回のアップデートは26日から順次展開され、約1週間で世界中のユーザーに行き渡る予定だ。
音声解説についても短縮版から詳細版まで作成可能になり、用途や時間に応じた柔軟な利用が可能となる。
動画解説が学習・業務を変革へ 利便性と依存リスクの両面
NotebookLMの動画解説は、知識の習得や情報整理において大きな利便性をもたらすと期待できる。
特に日本語対応が含まれる点は、国内ユーザーにとって利用障壁を下げ、グローバルな知識共有の一助となるだろう。教育現場では復習用教材や試験対策に、企業では会議資料や調査レポートの要約などに活用できる。
一方で、AIが生成する要約に過度に依存するリスクも無視できない。
抽出内容はソースに基づいて一定の正確性を担保できるものの、解釈の偏りやニュアンスの省略を完全に防ぐことはできない。つまり「正確性は高いが万能ではない」点を理解する必要がある。
また、利用者が詳細を読まずに要約のみで判断する傾向が強まれば、情報理解の深度が浅くなる懸念もある。利便性と同時に「思考の省略」を助長する可能性がある点は、今後の利用における大きな課題といえる。
それでも、短時間で全体像を把握できるという利点は大きく、特に情報過多の時代において価値は高い。
今後は、専門家や教育者がAI解説を補助教材として活用し、人間の批判的視点と組み合わせることが重要になる。NotebookLMの動画解説は、利便性とリスクを併せ持ちながらも、学習や業務の効率化を支える有力な手段となるだろう。
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