MetaがMidjourneyと提携 AI画像・動画生成技術を自社サービスに活用へ

2025年8月23日(日本時間)、米Meta社は生成AIの研究機関Midjourneyとの提携を発表した。
両社は画像や動画生成技術の共同開発を進め、将来的にOpenAIやGoogleなど競合勢力に対抗する構えを見せている。
Meta、Midjourneyと技術協力で生成AI強化へ
MetaのAI責任者Alexander Wang氏は23日、ThreadsとXへの投稿で生成AI分野の先駆者Midjourneyとの提携を明らかにした。
両社は研究チーム間で技術協力を進め、今後共同プロジェクトの詳細を「近日中に」発表する予定であるという。
Metaはすでに「Imagine」と呼ばれるAI画像生成ツールをFacebookやInstagram、Messengerなどに導入している。
また、ユーザーの入力文から動画を生成する「Movie Gen」も展開しており、今回の連携で一層の性能強化を狙うとみられる。
競合環境としては、OpenAIの「Sora」やGoogleの「Veo」、さらにはBlack Forest Labの「Flux」などが存在する。
Metaはこうした勢力に対抗し、生成AIの覇権争いで優位を確立したい狙いがある。
なおMidjourney側は、今回の提携後も自己資金運営による独立性を維持すると表明している。
生成AI競争が激化 提携がもたらす可能性とリスク
今回の提携は、Metaにとって複数の利点をもたらすと予測できる。
Midjourneyの独創的な画像生成アルゴリズムを取り込むことで、自社ツールの精度向上やユーザー体験の拡充が期待できる。
また、InstagramやMessengerといった日常的に利用されるサービスに組み込めば、生成AIの大衆化を一気に加速させる可能性がある。
一方で、課題も少なくない。
生成AI市場は急速に進化しており、技術の優位性はすぐに相対化すると考えられる。
さらに、AIによる画像や動画生成は著作権やフェイクコンテンツの拡散リスクを伴うため、規制強化や倫理的責任への対応も避けられないだろう。
Metaはここ数カ月、Scale AIへの巨額投資やPlay AIの買収、研究者の積極的な採用などで攻勢を強めている。
今回のMidjourneyとの協業は、その延長線上にある戦略的布石だと言える。
ただし、生成AI分野で競合が激化する中では、単なる技術提携にとどまらず、どのように市場優位へつなげるかが今後の焦点となるだろう。