オプティム、AI活用の社内ポータル新サービス マニュアル生成と更新を自動化

2025年8月20日、株式会社オプティムは、生成AIを活用した社内ポータルサイトサービス「OPTiM Collaboration Portal」を発表した。
社内マニュアルの自動生成や更新・管理を可能にし、情報共有の効率化を目指す。
生成AIで社内マニュアルを自動生成・更新可能に
オプティムが発表した「OPTiM Collaboration Portal」は、既存のドキュメントをアップロードするか、AIに指示を与えるだけでマニュアルを自動生成し、社内ポータルサイトとして公開できるサービスである。
社内マニュアルの作成から更新、整理までをAIが支援し、利用者はポータルを通じて必要な情報に簡単にアクセスできる。
本サービスにはオプティムが特許出願中のAIエージェントが活用されており、専門知識がなくても運用可能な設計になっている。
また、AIチャットボット「OPTiM AIRES」と連携し、自然な対話形式で情報取得が可能になる。
管理者の負担軽減と利用者の利便性向上を同時に実現する狙いがある。
導入企業向けには22種類以上のマニュアルテンプレートが用意されており、質問に答えるだけでAIが文章を生成する仕組みを提供する。
また、既存のドキュメントを読み込ませることで、ポータルサイトのコンテンツを自動的に整理・作成する機能も搭載している。
テンプレートは今後も順次拡充される予定だ。
さらに、新しい情報の追加や既存の更新が必要な場合、ファイルを読み込ませるか指示を与えるだけで、関連するマニュアル全体が横断的に更新される。これにより、常に最新の情報を保持できる。
マニュアルを公開すると、チャットボットが内容を横断的に読み取り、質問に回答する機能も利用可能となる。
利用者の質問履歴を分析し、不足情報を特定・補完する仕組みも備えている。
効率化と情報精度の両立が普及の鍵
今回の新サービスは、企業における情報共有の効率化を大きく進める可能性がある。
特に、情報更新の自動化はマニュアルの陳腐化を防ぎ、最新の知識を全社に浸透させる効果が期待される。
従来は担当者の手作業に依存していた更新作業が減少すれば、人的コストや時間の削減につながるだろう。
また、質問履歴から不足情報を補完する仕組みは、利用者の自己解決率向上につながると考えられる。
これにより、社員が効率的に業務を進められる一方で、ポータルの有効性を高めるフィードバックサイクルも形成される可能性がある。
一方で、AIが生成した情報の正確性は常に検証が求められる。
誤った内容がそのまま共有されれば、かえって業務に混乱を招くリスクもある。
したがって、企業はAIが生成したコンテンツを適切にレビューする体制を整える必要があるだろう。
今後は、こうしたAIポータルが企業内情報インフラの標準となり、業務効率化の基盤を支える存在となる可能性もありそうだ。