ANAP、ビットコイン追加購入で保有数1,000BTC超え 戦略的投資を加速

2025年8月14日、東証スタンダード上場のANAPホールディングスは、子会社ANAPライトニングキャピタルを通じて86.6BTCを追加取得したと発表した。
取得額は約15億3,000万円で、同社の保有ビットコインは1,000BTCを超えた。
ANAPライトニングキャピタルが86.6BTCを取得、目標保有数を達成
ANAPホールディングスは、若年層女性向けカジュアルファッションブランド「ANAP」を傘下に持つ企業である。
今回、子会社のANAPライトニングキャピタルは8月13日付で86.6BTCを取得し、取得総額は15億3,000万5,747円に上った。
これにより、同社のビットコイン保有数は1,000.0455BTCに達し、総投資金額は147億3,158万2,989円、1BTCあたりの平均取得額は1,473万0,912円となった。
評価損益は約30億7,639万7,104円で、時価評価に基づき四半期ごとに損益計算書に計上される。
同社は今年6月、2025年8月期末までに1,000BTC以上保有する計画を公表しており、今回の追加取得により目標が達成されたことになる。
購入後の運用・管理はANAPライトニングキャピタルが担当し、保有残高や評価損益は継続的にモニタリングされる。
また、ANAPは今年4月に持株会社体制へ移行し、社名を株式会社ANAPから株式会社ANAPホールディングスに変更した。アパレル事業は新設の株式会社ANAPへ承継され、投資関連事業や美容サロン関連事業を手掛ける複数の新会社も設立。
事業の多角化を進めるとともに、デジタル資産投資の戦略的活用にも注力している。
ビットコイン保有は企業戦略の象徴、長期的価値上昇に期待
ANAPのビットコイン取得は、企業資産のデジタル化と分散投資戦略の一環と考えられる。
国内外の仮想通貨市場は依然としてボラティリティが高く、短期的な損益変動が起こり得る。しかし、長期保有によるキャピタルゲイン獲得や企業価値向上を狙う戦略としては有効であると考えられる。
今後は、時価評価や市場動向に応じた柔軟な運用が求められるだろう。
また今回の追加取得により、ANAPは国内上場企業として1,000BTC以上保有する企業の一つとなったことから、投資家や市場からの注目度も高まると予想される。
企業の財務戦略とデジタル資産投資の両立は、今後の日本企業における先駆的な事例となるだろう。