LINEヤフー、生成AIで検索広告下部に関連リンクを自動提案する機能を提供開始

2025年8月6日、LINEヤフーは「Yahoo!広告 検索広告」において、生成AIが広告下部に関連リンクを表示する「クイックリンクアセット」を提案する機能の提供を開始した。広告主は無料で利用可能だ。
生成AIが広告下部に関連リンクを自動生成し提案
LINEヤフーは「Yahoo!広告 検索広告」に新たな機能として、生成AIを活用した「クイックリンクアセット」の提案を始めた。
「クイックリンクアセット」は、広告タイトルのリンク先に関連する別のリンク先を広告の下部に表示するものである。
従来は広告主が自らタイトルや説明文、表示URLを手動で設定する必要があり、手間や時間がかかっていた。
今回のアップデートでは、広告主が「Yahoo!広告 検索広告」の広告管理ツール上に設定した最終リンク先URLの情報をもとに、生成AIがタイトルと説明文を自動生成して提案する。広告主は提案された内容を編集し、そのまま利用することが可能だ。
また、広告作成画面では、すでに先行提供中の広告文やキーワードを生成AIが提案する機能と併用できる。
これらの生成AIを利用した機能の提供を通じて、広告設定に伴う作業負担の一部を自動化し、業務負担を軽減する。
業務効率化と利便性向上も、AI提案内容の精度と透明性が課題に
LINEヤフーの生成AIによる「クイックリンクアセット」自動提案機能は、広告主の作業負担軽減に大きく寄与すると考えられる。特に広告運用初心者や中小企業にとって、関連リンクを自動生成することで時間や労力を節約でき、広告の多様な表現が迅速に実現できる利点がある。
また、生成AIの提案を編集できるため、カスタマイズ性も確保されている点は評価に値する。
一方で、生成AIが提案するリンクテキストや説明文が広告主の意図やブランドイメージと乖離するリスクは否定できない。誤情報や関連性の低いリンクが混入すると、ユーザーの広告体験を損ない、結果として広告効果の低下に繋がる恐れがある。
加えて、AIの提案内容の根拠やアルゴリズムの透明性が不足している場合、現在は広告主が安心して任せられない点は課題と考えられる。
自動化が進む一方で、最終的なチェックと調整が依然として重要であることを示している。