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    BOOTH、AI生成作品の取り締まり強化 依拠性高い出品にアカウント停止も

    2025年7月18日、クリエイター向けマーケットプレイス「BOOTH」は、AI生成作品に対する取り締まりを強化すると発表した。
    著作権侵害の懸念がある出品が確認された場合、該当アカウントを即時停止する方針で、監視体制も強化するという。

    目次

    依拠性高いAI作品に即時措置、監視体制も拡充へ

    BOOTHは2023年5月から、AI生成作品に関する対応方針を公開し、著作権侵害の恐れがある作品への対処を続けてきた。しかし、現状では効果が限定的であり、依拠性(※)の高い出品や、音声変換ツールによる人格権の侵害が後を絶たない状況にあった。

    今回の発表では、特定の作品や作家のスタイルに酷似した商品を出品する行為に加え、それに準ずる内容の連続出品などを監視対象とする方針を明記。これらがBOOTHの「サービス共通利用規約 第14条(禁止行為)」5項などに抵触すると判断された場合、商品の強制非公開化、ショップの非公開化、アカウントの停止といった措置を段階的または即時に行うとした。

    さらに、過去に規約違反で処分を受けたユーザーが別名義で再出品していると判明した場合も、行為の内容を問わず同様の対応を取るとしている。

    この動きは、AI技術の急速な普及にともなう「二次創作の境界線」の混乱を背景とするものであり、BOOTHは健全なマーケット運営を維持するため、監視と対応を一層強化する構えだ。

    ※依拠性:ある作品が、他者の著作物を参照・模倣した程度を示す概念。著作権侵害の判断基準の一つ。

    クリエイター保護と創作自由 分岐点に立つマーケット

    AI生成作品の急増により、創作の自由と著作権保護のバランスが問われる中、BOOTHの対応強化はその分岐点を象徴する動きといえる。
    依拠性の高い出品や人格権を侵害する可能性のある音声変換作品を監視対象とし、アカウント停止など厳格な措置を講じる方針は、正規のクリエイターに対する保護につながる。

    過去作の無断模倣や、作風のコピーによる“創作風”出品が野放しになれば、創作意欲や収益モデルそのものが毀損されかねない。それを未然に防ぐ姿勢は、マーケットとしての信頼性維持に寄与すると評価できる。

    一方で、AI生成物の特性上、既存の作風や構成から何らかの影響を受けた作品を「依拠」と判断する基準にはグレーゾーンが残る。機械学習による出力が意図せず他者に類似するケースもあり、表現の自由を侵害するリスクは否めない。とりわけ「類似性」と「依拠性」が混同される恐れがあり、過剰な制限は健全な創作活動の萎縮を招く可能性がある。
    さらに、アカウント停止という強い措置が、十分な説明や救済措置なく実行されれば、透明性への不信感にもつながりかねないだろう。

    今後は、プラットフォーム運営者による技術的な判断精度の向上と、利用者への透明な基準提示が不可欠となるだろう。
    AI創作が主流になりつつある現在、BOOTHの今回の方針はその第一歩として注目されるが、今後の実務運用の柔軟さと公正さが試される局面に入ったと言える。

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