ファインディ、新CMにドラゴンボールZのブルマ登場 AI時代のエンジニア像

2025年7月3日、エンジニア向け転職サービス「Findy」を運営するファインディ(東京都品川区)は、アニメ「ドラゴンボールZ」のキャラクター・ブルマを起用した新たなテレビCMを放送すると発表した。7月7日から放送が開始される。
ブルマ起用の理由は「AI時代の理想のエンジニア像」
ファインディは、アニメ「ドラゴンボールZ」のブルマを起用した理由について、生成AIの進化がエンジニアの役割に変化をもたらしている点を挙げている。
ブルマは作中で、ドラゴンレーダーなど多くの発明を手掛け、技術によって未開の地を切り拓く姿が描かれている。
ファインディは、生成AIの進化によりエンジニアリングの本質が問われる時代になったとし、ブルマのような発明家精神を持つエンジニアが今後のテクノロジー進化を牽引していくと見込んでいるようだ。
テレビCMでは、ブルマが「AI時代におけるエンジニアの理想像」として登場し、「エンジニアに向けたメッセージを発信する」としている。
また、ファインディは、同社サービスを利用するエンジニア605人を対象に、生成AI普及をきっかけに自身のキャリアを再評価したかを調査した。
その結果、約7割が「生成AIの普及をきっかけにキャリアを検討している」と回答。さらに、8割以上が「AI活用に積極的な企業を志望する」と答えたという。
回答者の9割近くが「AIツールを業務利用している」とし、最も多く使用されているAIツールは「ChatGPT(68.5%)」であり、次いで「GitHub Copilot(48.4%)」や「Gemini(44.9%)」が続いた。
エンジニアリングの新たな価値創造とAI技術の共存
AI技術の普及はエンジニアにとってキャリアの大きな転換点となっているようだ。ファインディの調査結果からも明らかなように、AIツールの利用はすでにエンジニアの日常的な業務に組み込まれている。
AIツールはもはや選択肢ではなく必須のツールとなりつつあると同時に、AIを積極的に活用する企業に対して、エンジニアたちがキャリアの選択肢を広げていることが伺える。
一方で、AI技術の進化により、AIの自動化が当たり前となる時代において、独創的なアイデアの創出や、複雑な問題解決のスキルが軽視される危険性も考えられる。AIツールが日常的に使われるようになると、エンジニアは自らの創造的思考をあまり行わず、ツールに依存しすぎる可能性があるだろう。
だからこそ、ファインディが掲げる「ブルマのような技術者像」は、エンジニアが進むべき方向性を示すものとして、今の時代に求められてきているのかもしれない。ブルマのように自ら創造し、未知の技術に挑み続ける姿勢こそが理想像と言えるのだろう。
AIとの共存を図りながら、エンジニアがどのように自分の価値を高めていくのかが、今後のキャリア形成におけるカギとなりそうだ。