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    HPE、Juniperを140億ドルで買収完了 AI時代のネットワーク事業を再編へ

    2025年7月2日、米Hewlett Packard Enterprise(HPE)は、米ネットワーク機器大手Juniper Networksの買収完了を正式発表した。
    買収合意から約1年半、米英当局との交渉を経て新部門「HPE Networking」が発足。記者会見ではCEOらが今後の方針を語った。

    目次

    HPE、1年半越しでJuniperを買収完了 新部門に1万人を統合

    HPEは2025年7月2日、米Juniper Networksの買収を完了したと発表した。
    買収は2024年1月に合意され、約1年半をかけての締結となった。取引額は約140億ドルにのぼり、HPEにとって過去最大規模の戦略的買収である。

    手続きには、Juniper株主の承認、英国競争当局の調査、米司法省との独占禁止法に関する協議が含まれた。
    最終的に、中小企業向けネットワークブランド「Instant On」の売却、JuniperのAIネット運用技術「Mist AI」の一部機能に関するライセンス供与という2点で米司法省と和解し、6月28日に合意が発表された。

    買収完了に伴い、HPEはネットワーク部門「HPE Networking」を新設。既存の「HPE Aruba Networking」とJuniperを統合し、2ブランド体制とする。Juniperの従業員約1万人がHPEに加わり、部門長にはJuniperのCEO、ラミ・ラヒム氏が就任した。

    HPEのネリCEOは、買収によってクラウドネイティブかつAI主導の安全なネットワーク構築が可能になると強調し、ラヒム氏はMist AIの10年超の学習資産が他社には真似できない強みだと述べた。
    また、重複する製品については「まだ結論を出す段階ではない」として、今後の統合戦略に含みを持たせた。

    AI時代の競争優位構築へ 製品統合の成否が焦点に

    HPEのJuniper買収により、同社はAI・クラウド時代のニーズに応えるネットワーク戦略を本格化させるだろう。
    HPE Networkingは、企業のIT基盤に必要なコンピュート、ストレージ、ソフトウェア、ネットワークすべてを自社で統合提供できる稀有な存在となる。

    競争面では、CiscoやArista Networksといった既存の大手ベンダーに対する強力な対抗軸となり得る。
    ただし、JuniperとArubaのプロダクト間にはAI運用技術などで一部重複が見られ、機能統合の方向性によっては顧客への影響が懸念される。

    また、米司法省のライセンス供与要件は一部機能に限定されるとはいえ、今後の技術革新と差別化に与える影響も注視される必要がある。
    特にAIOpsや自動化においては、競争力の源泉となるMist AIの独自性をいかに保つかが鍵を握ると言える。

    今後の焦点は、買収によって拡大したリソースと人材をいかに戦略的に再編成し、顧客体験の向上につなげられるかにあると思われる。
    戦略だけでなく、技術・組織・ブランドの融合をいかに丁寧に行うかが、成功の成否を左右することになるだろう。

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