LINEヤフーが新会社設立 飲食・理美容業界のDX化を本格支援へ

2025年7月1日、LINEヤフーは、飲食・理美容業界の中小事業者向けにDX支援を行う新会社「LINEヤフービジネスパートナーズ株式会社」の設立を発表した。
集客や予約管理など、LINEを活用した業務効率化のサポートを通じて、地域のデジタル化を後押しする。
LINEヤフー、新会社で店舗のDX支援を強化
LINEヤフーは7月1日、飲食業や理美容業などのサービス業向けに、業務のデジタル化を支援する新会社「LINEヤフービジネスパートナーズ株式会社」を設立したと発表した。
同社は、LINE公式アカウントを用いた集客、予約、顧客管理などの導入支援やコンサルティングを提供する。
従来アナログ業務が中心だった中小規模店舗に向けて、デジタルツールの活用による効率化と顧客接点の強化を目指す。
背景には、LINE公式アカウントの主要利用業種として「美容・サロン」(16%)、「飲食」(6%)が上位を占めている現状がある。
こうした既存の接点を生かし、実用的なDX支援を展開していくとしている。
中小店舗のDX遅れに対応 人材不足と導入障壁を克服へ
新会社設立の背景には、地域の中小事業者におけるDX対応の遅れがある。市場全体ではデジタル化の機運が高まる一方で、飲食・理美容といった業種では、導入ノウハウの不足や人材確保の難しさが障壁となっている。
LINEヤフーは、すでに広く浸透している「LINE」というプラットフォームを活用することで、導入のハードルを下げ、実務に即した支援を可能にするとしている。
たとえば、予約システムやポイント連携機能を通じて、業務負担を軽減しつつ顧客満足度を高めることが期待されている。
今後は、新会社を通じて全国各地の事業者にアプローチし、業界全体の生産性向上と持続的成長につなげる構えだ。また、この取り組みを通じて地域経済の活性化にも寄与する可能性があると予測される。