アルティウスリンク、企業向けCopilot活用支援を本格展開 導入・定着・高度化をワンストップで

2025年7月1日、東京都新宿区のアルティウスリンク株式会社は、Microsoft 365 Copilot(以下、Copilot)の導入から活用高度化までを一貫して支援する「Microsoft 365 Copilotトータルサービス」の本格提供を開始した。
業務効率化と生産性向上を目指す国内企業のDX推進を後押しする狙いだ。
Copilot導入から活用高度化までをワンストップ支援
アルティウスリンクは、マイクロソフトが提供する生成AI「Copilot」の企業向け活用を総合的に支援する新サービスを立ち上げた。
これまでMicrosoft 365製品サポートで培ってきた知見と、1300社以上へのBPOサービス提供実績で得た業務ノウハウを生かし、導入前から活用高度化までを一気通貫でサポートする。
同社によれば、企業におけるCopilot活用の課題は段階ごとに異なる。
導入前は「契約すべきか」という意思決定、導入直後は「現場での定着」や「効果の最大化」など、フェーズごとに課題が移行するという。
これに対応するため、サービスは「Discovery」「Consulting」「Boost」の3つのメニューで構成される。
「Discovery」では、企業ごとのニーズを可視化し、Copilot有料機能の実践体験、導入可否判断のためのレポート作成を提供する。
「Consulting」では、利用状況を可視化するダッシュボードと現場ヒアリングをもとに、最適な活用施策を策定する。
「Boost」では、プロンプト作成支援やハンズオン研修、業務自動化アプリ作成などを通じ、利用定着と人材育成を推進する。
今後の展望の予測
今後、日本国内でのCopilot導入需要は着実に拡大すると予想できる。
特に大企業やグローバル企業では、先行導入が進むことで「他社に遅れまい」という動きが加速するだろう。
そのため、アルティウスリンクのように導入から活用高度化までを包括支援する事業者への需要は、一層強まると思われる。
ただし、Copilotを有効活用するには、業務フロー自体の見直しや社員教育、セキュリティポリシーの再設計など、企業側に求められる変革も多岐にわたるため、短期的な市場成長には限界があるはずだ。
特に中小企業市場では、コスト対効果への懸念が当面の成長障壁になるとみられる。
中長期的には、AIアシスタントの標準化が進むことで、こうした支援サービスは単なる導入支援から「業務改革パートナー」的な役割にシフトしていく可能性がある。
今後、類似サービスを提供する他社との競争激化は避けられないだろう。