BITPOINTが「TRUMP」コイン配布 新規口座開設キャンペーンを期間限定で実施

2025年6月30日、国内暗号資産取引所のBITPOINTは、ミームコイン「TRUMP」を新規ユーザー向けに配布するキャンペーンを開始した。実施期間は7月31日までで、対象者には最大2,000円相当のコインが付与される。
BITPOINT、新規ユーザーに最大2,000円相当のTRUMP配布
今回のBITPOINTによるキャンペーンは、2025年6月30日16時から7月31日15時59分まで実施されている。新たに口座を開設し、一定条件を満たすユーザーに対して、話題のミームコイン(※)「TRUMP」がプレゼントされる仕組みである。
付与内容は条件に応じて異なり、1,000円以上の暗号資産を購入した場合は2,000円相当、購入がない場合でも1,000円相当のTRUMPを受け取れる。複数回に分けて購入した場合でも合算金額が条件を超えていれば対象となる点が特徴だ。
TRUMPは2025年1月、Solanaブロックチェーン上に登場したミームコインであり、トランプ米大統領に関連する企業が保有するという特異性で注目を集めた。
トークンの80%はCIC Digital LLCおよびFight Fight Fight LLCが保有しており、両社はトランプ・オーガニゼーションの傘下とされている。
なお、BITPOINT PROでの取引や既存ユーザーはキャンペーン対象外とされており、注意が必要である。本人確認はスマートフォンで完了でき、条件を満たせば最短で当日の取引も可能となっている。
※ミームコイン:インターネット上のジョークや文化を元に作られた暗号資産。DogecoinやPepeCoinなどが代表的で、価格変動が極端なことが多い。
話題性とリスクが共存 TRUMP配布の投資的インパクト
TRUMPコインの配布は、政治的話題性を伴うミームトークンを通じて、新規顧客の獲得を狙うマーケティング施策と見ることができる。Web3や政治と金融の交差点に関心を持つ層に対して、一定の訴求力を持ちうる取り組みとなるだろう。
ミームコインとしてのTRUMPは、短期的な価格高騰の期待が投資家心理に影響を与える半面、極端な価格変動リスクも抱えている。特に、トランプ氏自身の発言や政治的なイベントの動向は、今後の価格に大きな影響を及ぼす可能性がある。
このような特性を持つコインを報酬として提供することは、受け取るユーザー側にも一定の金融リテラシーが求められる。価値が安定しないトークンを保有することのリスクを十分に理解していなければ、意図せぬ損失につながるケースも想定される。
とはいえ、国内取引所がこうしたトークンを採用したキャンペーンを展開する例は稀であり、業界全体としても注目度は高い。話題性と市場の動向を天秤にかけつつ、今後も類似の施策が増えていくかが注視される。