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    パイオニア、台湾Innolux傘下に 車載ディスプレイ統合を目的に約1636億円で大型買収か

    2025年6月26日、日本の電子機器メーカー・パイオニアが台湾の大手ディスプレイ企業Innolux(イノラックス)のグループ企業に加わることが発表された。
    買収はInnolux子会社のCarUX Holdingを通じて行われ、パイオニアの全株式が譲渡される予定だ。

    目次

    パイオニア、台湾CarUXが全株取得へ

    パイオニアは2025年6月26日、台湾のディスプレイ大手Innoluxの完全子会社であるCarUX Holdingによって、全株式が取得されると発表した。CarUXは車載向けディスプレイソリューションを専門とする企業であり、今回の買収によってパイオニアはInnoluxグループの一員となる。
    買収金額は非公表とされているが、一部報道では約1636億円にのぼると伝えられている。取引は現在、規制当局の承認を待つ段階にあり、完了は2025年第4四半期を見込んでいる。

    今回の買収を通じて、パイオニアとCarUXはサウンドやディスプレイを統合した「スマートコックピット」分野での開発強化に取り組むとしている。ハードウェアとソフトウェアの一体型ソリューションの提供を目指し、グローバル市場での競争力向上を図る方針だ。

    パイオニアは2018年に香港のPEファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアの傘下に入り、その後、スウェーデンのEQTが同ファンドを買収した。
    2019年には上場が廃止され、非公開企業として再建が進められてきた。今回の取引は、EQTが保有する全株式をCarUXに譲渡するかたちで行われる。

    InnoluxはLCDやOLED(※)などのフラットパネルディスプレイ製造で世界的な地位を持ち、2024年の売上高は約1兆676億円(2167億台湾ドル)に達する。
    また、CarUXは20年以上にわたり自動車業界でのディスプレイ供給実績を持つ。
    既存の取引網を活用することで、パイオニアとのシナジーが期待できる。

    ※ OLED(有機EL):有機化合物を用いた発光ディスプレイ技術。高画質・薄型・省電力を特徴とする。

    統合型コックピット市場で巻き返し狙う動き

    自動車業界では現在、電動化や自動運転技術の進展により、コックピット周辺のデジタル化が急速に進んでいる。
    ナビゲーションや音声制御、インフォテインメント機能を融合させた統合型UI(ユーザーインターフェース)が求められる中で、CarUXとパイオニアが既存技術を補完しあえば、製品開発のスピードと完成度を高められる可能性がある。

    今回の買収は、日本発の大手企業が再び海外資本に吸収される事例としても注目できる一方で、買収後のブランド存続や開発主導権の行方には不透明な部分も残る。
    特に、既存のパートナー企業やサプライチェーンへの影響は慎重に見極める必要があるだろう。

    グローバルなサプライネットワークと開発力を背景に、両社が競争の激しいスマートモビリティ分野で巻き返しを図るシナリオも十分に考えられる。
    パイオニアが注力する「ソフトとハードの両輪を持つ開発体制」が、実際に今後の競争優位の鍵となるか、次なる展開にも期待したい。

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