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中国自動車メーカー「ジーリー」、AI搭載ハイブリッドで燃費40.2km/L達成 雷神AIが走行性能を向上

2025年6月13日、中国の自動車大手・ジーリーオート(吉利汽車)は、AIによる動力制御技術「雷神AIクラウドパワー2.0」を搭載した新型ハイブリッド車で、約40.2km/Lの燃費性能を記録したと発表した。自動車業界におけるAI活用の進展が注目されている。

目次

AI制御ハイブリッドが業界最高水準の燃費性能を実現

ジーリーオートは、AIを動力ドメインに統合した「雷神AIクラウドパワー2.0」を正式発表した。この新技術は、ハイブリッド車「ジーリーEM AIスーパーハイブリッド2.0」シリーズに搭載されており、従来型を凌ぐ燃費と走行性能を実現している。

都市型モデル「EM-i AIハイブリッド」は、低SOC(※)状態での試験走行において2.49L/100km(約40.2km/L)の燃費を記録。また、CLTCモードでの評価では2.67L/100km(約37.5km/L)を達成し、最大航続距離は2100kmを超えるとされる。
これを支えるのは、7つの摩擦低減技術、可変容量オイルポンプ、インテリジェント熱管理といった独自技術の組み合わせだ。

さらに、高性能モデル「EM-P AIハイブリッド」は、雷神AIによる全地形認識や5電源拡張設計、動的トルク配分によって、スリップ防止や旋回制御の精度を向上。悪路や緊急時の車両安定性を大きく高めている。

AI制御の導入により、エンジンメンテナンス走行距離は従来比で50%以上延長され、パワーバッテリーの寿命も15%向上。ユーザーにとっては燃料・メンテナンス両面のコスト削減が期待できる。

技術面でもジーリーは優位性を持つ。インテリジェントコンピューティングセンター2.0は、23.5E FLOPSという業界最高水準の演算性能を備え、中国の自動車企業の中で群を抜く処理能力を誇る。
2024年には「ハイブリッドシステム制御技術」分野で161件の特許を取得し、知財力でもリードを確保した。

※SOC(State of Charge):バッテリーの充電状態を示す指標。低SOCとは、バッテリー残量が少ない状態を意味する。

高度AI化がもたらす新たな競争軸と課題

ジーリーが発表したAI制御ハイブリッド技術は、今後の自動車業界における技術競争の主戦場をソフトウェアとデータ主導型のインテリジェント制御へと移行させる可能性がある。
特に「雷神AIクラウドパワー2.0」のような車両統合型AIは、ハードウェアの性能差以上に走行最適化やメンテナンス効率化といった実用面での差別化を可能にし、ブランド競争力の中核を担っていくとみられる。

また、燃費性能の向上に加えて、長距離走行や全地形対応といった機能が都市部のみならず地方・新興国市場でも高い評価を得る可能性がある。EVとは異なり、既存のインフラでも高効率を実現できるハイブリッドの発展形として注目され、エネルギー転換期の過渡的技術としても有効性を発揮するだろう。

一方で、AIシステムの安定性や故障時の対応、国際的な安全規格との整合性といった課題も顕在化する恐れがある。
今後は単なる技術革新だけでなく、それを支える法制度やユーザー教育の整備も不可欠になってくると考えられる。

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