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富岳後継スーパーコンピューター、理研と富士通が2030年目標で共同開発へ 処理能力は数百倍に

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2025年6月17日、理化学研究所と富士通がスーパーコンピューター「富岳」の後継機を共同開発する方針を固めたことが、読売新聞の取材で分かった。
処理能力を富岳の数百倍に高める計画で、頭脳となるCPUも新規開発するという。
実現すれば、国内の計算科学基盤の大幅な強化が見込まれる。

目次

理研と富士通が共同でスパコン開発契約を締結

理化学研究所が、富士通と共同でスーパーコンピューター「富岳」の後継機を開発する計画を進めていることが、関係者への取材で分かった。
6月17日時点で、両者は開発契約を交わしたという。
運用開始は2030年頃を予定しており、神戸市の計算科学研究センター内に新たなシステムが整備される見通しだ。

開発される後継機は、AIの学習など、次世代の計算需要に対応できるよう、富岳と比べて数百倍の処理性能を備えるとされる。
特筆すべきは、中央演算処理装置(CPU)の新規開発であり、理研と富士通は、最先端の2ナノメートル(※)プロセスを採用したCPUの設計・実装を進めている。

また、画像処理に特化した半導体(GPU)の導入も計画されており、これまでのスパコンとは異なり、AI処理に最適化された構成が検討されている。
なお、GPU部分の開発は別途入札が実施される予定で、富士通とは異なる企業が担当する可能性もある。

※2ナノメートル:回路の幅を表す単位。1ナノメートルは10億分の1メートルで、より小さいほど高性能で省電力な半導体を製造できる。

国産技術を集積 世界最高水準の演算基盤へ

富岳後継機の開発は、国産スパコンの技術的蓄積を次の世代に継承する大きな試みである。
京、富岳に続き3世代連続で富士通が開発を担うことで、設計・製造の連続性と品質保証の両立が図られるとみられる。

今回の新CPUは、2ナノメートル級の微細加工技術をベースに開発される予定であり、これは現在世界でも最先端の水準である。
微細化が進むことで、処理速度の向上に加え、消費電力の抑制も可能になるだろう。

トップクラスの処理能力を実現することで、AI・ビッグデータ・気候予測・創薬など多様な分野での活用が期待できる。
高性能GPUの追加は、生成AIや大規模言語モデルの研究基盤としての適性を大きく高めるだろう。

一方で、先端半導体技術の国際競争は熾烈を極めており、今回の計画が世界に通用する競争力を持つかどうかは、実装と運用の成否にかかっている。
国際競争は常に動的であり、2030年という目標年においても、すでに世界はポスト2ナノ時代へ移行しているかもしれない。
その中で、後継機が国際水準を維持するには、単なる処理速度ではなく、環境対応・消費電力・用途特化性など、多軸的な優位性を設計思想に取り込めるかどうかが問われるはずだ。

この計画は「日本の計算科学の未来」を占う試金石になると思われるが、その成否は、技術的卓越性だけでなく、政策的支援と国際連携、そして社会への実装力にかかっているといえる。

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