2026年8月13日、株式会社デジタルガレージと子会社の株式会社DGビジネステクノロジーは、エージェンティックコマースに対応する統合プラットフォーム「DG Agentic One™」の提供開始を発表した。AIが商品探索から購入までを担う新たな商取引に対応し、EC事業者がAI時代の競争力を高めるための環境構築を包括的に支援する。
AIが選ぶ時代へ対応する新EC基盤
デジタルガレージとDGビジネステクノロジーが提供を開始した「DG Agentic One™」はAIが商品を理解し、推奨し、購入まで行う「エージェンティックコマース」に対応する国内初の統合ソリューションである。背景には、従来の検索エンジンやSNSを経由する購買からAIエージェントが購買行動全体を担う市場への移行が加速していることがある。
世界では2030年までにEコマース売上の約25%がAIエージェントの影響下に入るとの予測が示されており、同社は国内市場でも約15.6兆円規模がAI経由へ移行すると試算している。この変化に対応するにはAIが理解しやすいデータ構造や商取引プロトコルへの対応が不可欠だが、多くの国内企業では十分な知見が蓄積されていないという課題があった。
こうした課題に対し、「DG Agentic One」はデータ最適化を担う「DataFeed」、AI検索対策の「GEO」、AIとECを接続する「MCP」、既存システムを活用した移行を支援する「Commerce」、さらに開発中の「Payment」を組み合わせ、AI時代のEC基盤をワンストップで提供する構成となっている。
AI主導の商取引拡大で競争軸が変化
今後AIが購買行動の中心を担うようになれば、EC事業者に求められる競争力も変化していく可能性がある。これまでは検索順位や広告施策が重要だった一方、今後はAIが商品やブランドを正確に理解し、推奨できるデータ設計やシステム対応が事業成長の鍵になると考えられる。
また「DG Agentic One Payment」はデジタルガレージグループの決済基盤と連携し、将来的にはステーブルコイン決済への対応も計画されている。AIとの対話を中断せず決済まで完結できる仕組みが整えば、ユーザー体験の向上にもつながることが期待される。
一方で新たな商取引モデルの普及には、AIが利用するデータ品質や商取引規格への対応など、事業者側の継続的な取り組みも欠かせない。デジタルガレージグループは、AI時代の新たな競争軸であるGEOの推進と、安全な決済環境の整備を進めながら、商品推奨から決済までを包括する次世代商取引インフラの構築を目指す方針を示している。