韓国の半導体大手SKハイニックスは2026年第2四半期(4〜6月)決算を発表した。
AI向けメモリー需要を追い風に、売上高・営業利益ともに四半期として過去最高を更新した。
AIメモリー需要で最高業績更新
SKハイニックスの第2四半期売上高は79兆3187億ウォンで前年同期比257%増、営業利益は60兆5426億ウォンで557%増となった。
同社が2026年7月29日に発表した。
営業利益率は76%、純利益は93兆9226億ウォンとなり、同社は四半期として過去最高の業績を記録した。
また、2026年上半期の累計売上高は初めて100兆ウォンを突破した。
今回の好業績を支えたのは、HBM(※)やAIサーバー向けDRAM、エンタープライズSSD(eSSD)といった高付加価値製品の販売拡大である。
AIインフラ投資の拡大を背景に、DRAMとNANDフラッシュの価格も上昇し、前四半期の最高実績をさらに上回った。
財務面でも改善が進み、現金および現金同等物は前四半期比33兆6000億ウォン増の88兆ウォンとなった。
また、負債残高は18兆6000億ウォンへ減少し、純現金は69兆4000億ウォンまで拡大している。
同社は主要顧客約10社と長期供給契約(LTA)を締結済みであり、さらなる複数年契約の協議を進めているという。
また、下半期には次世代HBM4の生産を本格化する方針も示している。
さらに、顧客需要が供給能力を上回る状況に対応するため、M15Xの量産スケジュールを前倒しする。
龍仁の第1期クリーンルームは2027年初頭の開設を予定しており、先端パッケージング施設「P&T7」やNAND生産拠点「M17」などへの投資も、需要と投資効率を踏まえて段階的に進める計画である。
※HBM(High Bandwidth Memory): AI向けGPUなどに搭載される高速・大容量メモリー。複数のDRAMを積層することで高い帯域幅と省電力性を実現し、生成AI向け半導体の中核技術として需要が拡大している。
AI市場拡大が追い風も供給競争は激化へ
今回の決算は、生成AIの普及がメモリー市場の収益構造を大きく押し上げていることを示す結果と言える。
AIデータセンターへの投資が継続すれば、高性能メモリーの需要は中長期的にも底堅く推移する可能性があり、SKハイニックスの収益基盤強化につながることが期待される。
一方で、市場環境には課題もある。
AI向けHBM市場ではサムスン電子やマイクロンなども積極投資を進めているため、性能だけでなく歩留まりや安定供給能力を含めた競争が一段と激しくなる可能性がある。
また、大規模な設備投資は将来的な需要減速や価格下落が起きた場合、収益性を圧迫するリスクも抱える。
SKハイニックスが今後も技術力と供給能力を維持できれば、AIメモリー市場での優位性をさらに高める可能性がある一方、市場環境の変化に柔軟に対応できるかも中長期的な成長の鍵となりそうだ。
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