株式市場の暴落の中、金連動型暗号資産が史上最高値から後退 トランプ関税の波紋広がる

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2025年4月2日に発表された米トランプ大統領の相互関税政策により、世界市場が混乱している。金価格は下落し、金連動型暗号資産(※1)も4月4日、史上最高値から後退した。
従来、安全資産とされてきた金が現金化の対象となり、PAXGやXAUTといったトークンも調整局面を迎えている。

目次

金価格の下落と暗号資産の後退

市場では、S&P500が2020年のコロナショック以来最大の下げ幅を記録し、ナスダック100も同様に歴史的な急落を見せた。MSCIワールド・インデックスも大幅な下落となり、リスク資産からの資金流出が加速している。

通常、安全資産と見なされる金は市場混乱時に買われる傾向が強い。しかし、株式市場の暴落によって、多くの投資家がマージンコール(※2)に直面し、資金繰りのために金を売却せざるを得ない状況が生じたと考えられる。その結果、金価格は一時3038ドルまで下落した。

金価格の下落は、金に連動する暗号資産であるPAXGやXAUTにも大きな影響を与えた。
直前までそれぞれ3191ドル、3190ドルの史上最高値を記録していたが、価格はそれぞれ3074ドル、3064ドルまで下がった。

一方で、年初来の比較ではこれらの暗号資産は依然として17%の上昇を維持している。
この背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測や、各国中央銀行による金の積極的な買い入れが存在する。
特にポーランドは3月に29トンの金を購入し、同国の外貨準備の20%を金で保有していると報じられている。

今後の展望と投資判断の分岐点

従来の「金=安全資産」という図式が崩れつつあるとの見方もある一方、中央銀行の金買いは今後も継続される見通しだ。これは、各国が通貨の信頼性を確保するため、金への依存を強めていることを意味している。

また、金に裏付けられた暗号資産は、物理的な金に比べて即時取引が可能であり、保管コストもかからないという点でデジタル資産としての魅力を備えている。
ブロックチェーン技術により透明性と信頼性が担保される点も、従来型の金取引にはないメリットと言える。

ただし、市場が極端な混乱状態に陥った際には、金そのものが清算対象になるため、その価値に連動する暗号資産も同様のリスクを抱えることになる。
これは、デジタル資産がどれだけ技術的に優れていても、ベースとなるコモディティの価格変動には抗えないという教訓を示している。

今後の展望としては、FRBの金融政策と地政学的リスク、そして各国中央銀行の動向が金市場全体を左右することになるだろう。特に金に裏付けられた暗号資産は、こうした動向の影響を最もダイレクトに受けるポジションにある。
ビジネスパーソンにとっては、短期的な値動きに一喜一憂せず、中長期的な視点での戦略構築が求められる局面に差し掛かっている。

※1 金連動型暗号資産:現物の金の価格に価値が連動する暗号通貨。1トークン=1オンスの金など、裏付け資産の存在が特徴。
※2 マージンコール:証拠金取引において、担保の価値が一定の水準を下回った場合に、追加の担保差し入れを求められる通知のこと。

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