ブロックチェーン×モビリティ!JMVLの「MUSUBI」が展開する新たな車両リース事業

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2024年11月、JMVL株式会社は、ブロックチェーン技術を活用したモビリティファイナンスプラットフォーム「MUSUBI」を展開し、東南アジア市場に向けた新たな交通インフラの提供を進めています。カンボジアでの電動トゥクトゥクの導入を通じて、NFTを活用した車両リースモデルを構築し、投資家に安定した収益をもたらすだけでなく、現地ドライバーの生活向上と環境負荷の軽減を目指しています。

MUSUBIを通じた車両リースにおける投資の透明性や利便性など注目されているため、本プロジェクトの詳細を考察します。

目次

新たな仕組みで海外ドライバーを支援するJMVL株式会社

「MUSUBI」サービスページより引用

JMVL株式会社(以下、JMVL)は、シンガポールを拠点とするグローバルモビリティ企業グループ「MVL」の日本法人であり、ブロックチェーン技術を駆使しモビリティファイナンスプラットフォーム「MUSUBI」を展開することで、次世代のモビリティを実現することをミッションとしています。

JMVLが提供する「MUSUBI」は”車を保有して使うから、所有して稼ぐへ”を掲げ、ブロックチェーン技術を活用した新たなプラットフォームとして注目されています。

MVLグループについて

MVLグループの特徴について、下記します。

  • 東南アジアを拠点とする唯一のモビリティ・ブロックチェーン企業

MVLFoundationは、ブロックチェーン技術を駆使し、現実世界とデジタル領域をスムーズに結びつけ、モビリティ分野の革新を推進しています。この取り組みの一環として、MVLFoundationは、ETHとBNBネットワーク間でMVLトークンを低コストで取引・利用できるトークンブリッジサービスを運営しています。また、ステーキングサービスを通じて、MVLモビリティエコシステム内で生み出される多様な利益をオンチェーンユーザーと共有する仕組みを構築しています。

  • 東南アジア第3位のライドシェアリング企業

TADAは、シンガポール、カンボジア、ベトナム、タイをはじめとする東南アジア諸国でサービスを展開するグローバルなライドシェアプラットフォームです。このプラットフォームは、ドライバーに優しいゼロ手数料の方針を採用し、貢献度に応じた公平な報酬を提供する透明性の高いエコシステムの構築を目指しています。

  • 東南アジアでEV&エネルギーインフラを提供

ONiON Mobilityは、環境負荷の少ない高効率なEVと、バッテリー交換システムを含むエネルギーインフラを提供しています。2022年2月には、バッテリー交換式電動三輪車「ONiON T1」を発表し、カンボジアで国内初のサービス展開を積極的に進めてきました。ONiONの車両やバッテリーステーションで生成されるあらゆるデータは、ブロックチェーン上に収集・管理され、より信頼性の高いエネルギー管理システムを構築しています。

ブロックチェーンを活用したモビリティファイナンスプラットフォーム「MUSUBI」

「MUSUBI」サービスページより引用

「MUSUBI」は、車両という実物資産を投資対象とし、個々の車両に関する賃貸借契約に紐づいた各種権利をNFTとしてトークン化し、偽造が不可能な形で投資家に提供するプラットフォームです。この仕組みにより、情報のデジタル管理が可能になるだけでなく、権利を分割し、ブロックチェーン上で自由に取引できることが特徴です。

2024年11月より、日本国内の法人事業者向けに先行限定販売を行ったカンボジア製の電動三輪自動車(電動トゥクトゥク)18台については、大手企業からスタートアップまで多くの問い合わせをいただき、2024年内に完売しました。これらの車両は、カンボジア国内のライドシェアサービスにおいて現地のドライバーに活用され、投資家にリターンをもたらすと同時に、途上国の雇用創出やドライバーの生活向上、さらには住民の移動手段のクリーン化と利便性向上に貢献しています。

当社および「MUSUBI」は、持続可能なモビリティ・ソリューションを通じて、開発途上国の金融包摂を促進し、環境に優しい交通機関の普及を支える実例を生み出すことで、社会的・経済的インパクトを創出しています。

今後も、日本国内の法人向けに電動トゥクトゥクのリース投資商品の販売を継続いたします。また、新たな「MUSUBI」関連商品の企画も進行中であり、準備が整い次第、詳細をお知らせいたします。

「MUSUBI」プロダクト概要

「MUSUBI」サービスページより引用


Musubi Vehicleを購入したお客様は、レンタル契約を結ぶことで、運転を担当するドライバーに車両を貸し出すことができます。ドライバーはその車両を使用して収益を生み出し、オーナーはNFTを保有し続ける限り、車両から得られる利益を受け取る仕組みになっています。

また、Musubi Vehicleを購入するとその現物の車両とNFTが結びつけられ、NFTに所有権と賃貸借権か書き込まれる形となっています。

MUSUBIプラットフォームを通じた車両リース事業

JMVL株式会社 「MUSUBI」提供開始に関するプレスリリースより引用

2024年11月の先行販売では、法人事業者様向けにライドシェアサービスで利用される電動トゥクトゥクを提供しました。これらの車両は、投資家からカンボジアの車両運用会社ONiON社にリースされ、その後、同国内で展開されるライドシェアサービス「TADA」のドライバーに対してサブリースされ、現地の交通インフラとして重要な役割を果たしています。

MUSUBIプラットフォームを活用することで、ブロックチェーン上に契約関係を記録し、法人事業者が所有し賃貸人となる権利をNFTとして発行し、これらのNFTは真正性が保証され、不正改ざんが不可能な形で表現され、法人のウォレットに安全に保管されます。

ONiON社は、車両の管理・運用を担当し、サブリースの手配に加えて、オンライン監視や車両の整備といった運営に必要な業務を遂行します。同社は2021年より電動トゥクトゥクの製造・販売を手掛け、バッテリー充電ステーションや整備工場の運営も行っています。

ブロックチェーン技術を活用し、車両の所有権や利用権をデジタル化することで、NFT保有者は対象車両の位置情報、バッテリー状況、ライドシェア稼働データをリアルタイムで確認可能です。また、オンライン上でのリース料の請求や、将来的なリース料債権の流動化といった投資支援サービスを提供することが可能となりました。

車両リースを活用するメリット

投資家は、2年または3年のリース期間を通じて、年間5%〜10%の利回りが期待できます。発生したリース料は、カンボジアで流通する米ドルに加え、暗号資産であるビットコインによる受け取りも選択可能です。MUSUBIプラットフォームと連携された車両の管理データやリース料の原資となるライドシェア収益の情報は、いつでも確認できるため、投資の透明性と信頼性が確保されています。

今回販売された電動トゥクトゥクの新車価格は4,700ドルであり、日本の投資家にとっては比較的手頃な額ですが、カンボジアのドライバーにとっては年収以上に相当する場合もあります。MUSUBIを通じた車両リースの仕組みにより、ドライバーは初期費用の負担を気にせず、低燃費で維持費が少ない電動トゥクトゥクを利用することができ、ライドシェアドライバーの収益向上や生活の質の向上にも寄与することが期待されています。

今後の展望

JMVLの「MUSUBI」は、NFTを活用した車両リースモデルを導入することで、持続可能なモビリティエコシステムを実現しています。環境負荷の低いEVの普及促進や、途上国における交通インフラの整備といった社会的課題の解決にも寄与しています。今後、どのような形でMUSUBIが発展し、ブロックチェーン技術がモビリティ業界にさらなる変革をもたらすのか、以下考察します。

ブロックチェーンを活用した国際的な車両リース市場の拡大

MUSUBIは現在、カンボジアを中心に展開されていますが、今後は東南アジア全域、さらにはアフリカや中南米など、交通インフラの整備が進んでいない地域への展開が期待されます。ブロックチェーン技術を活用することで、契約の透明性や車両管理の効率化が図られ、投資家と利用者双方にとって信頼性の高い市場が構築されるでしょう。特に、銀行口座を持たない人口が多い地域では、暗号資産を活用した支払いシステムが導入されることで、新たな金融包摂の機会が生まれる可能性があります。

さらに、地域の交通状況に応じた柔軟な車両リースモデルの導入も考えられます。例えば、都市部では短期間のシェアリングモデル、地方部では長期リースの形態が適している可能性があり、MUSUBIはこれらの需要に合わせた多様なプランを展開することで、より幅広い層のユーザーにサービスを提供できるでしょう。また、ブロックチェーンによるスマートコントラクトを活用することで、リース契約の自動管理が可能になり、取引のスピードと安全性が向上することが期待されます。

EVの普及とサステナブルなエネルギーインフラの拡張

JMVLはONiON Mobilityと連携し、電動トゥクトゥクの導入を進めていますが、今後はさらに高効率なバッテリー技術や再生可能エネルギーを活用した充電インフラの整備が進むと考えられます。特に、ソーラーパネルを活用した充電ステーションの導入や、電力のP2P取引を可能にするブロックチェーン技術の応用が期待されます。持続可能な交通手段の提供が加速し、地域ごとのエネルギー自給率の向上にも寄与するでしょう。

加えて、EVのリユース・リサイクル技術の発展も重要なポイントとなります。電動トゥクトゥクのバッテリーは通常、使用年数が経過すると性能が低下しますが、それらを二次利用し、地域のエネルギー貯蔵システムとして再利用する仕組みが整えば、資源の有効活用が促進されるでしょう。また、MUSUBIのプラットフォームを活用することで、EVのバッテリー寿命や稼働データをブロックチェーンに記録し、リユース時の品質保証を行うことも可能になります。こうした取り組みを通じて、MUSUBIはEV市場における持続可能なサイクルの構築に貢献することが期待されます。

関連リンク

JMVL株式会社 「MUSUBI」提供開始に関するプレスリリース:https://jp.mvlchain.io/MVLNotice_jp/?bmode=view&idx=142801907&back_url=&t=board&page=

「MUSUBI」サービスページ:https://musubi.fi/

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