JAXA、世界初のスペースデブリ接近に成功 デブリ除去の実現に進む

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)の商業デブリ除去実証(CRD2)プロジェクトにおいて、アストロスケールの人工衛星が約600キロの軌道を周回するロケット上段デブリに15メートルまで接近したことが2025年2月26日の成果報告会で発表された。
これは公開情報としては世界初となる成果であり、宇宙ゴミ除去技術の進展を示す重要な一歩となる。

目次

スペースデブリ増加の懸念と除去技術の開発

宇宙空間における人工衛星やロケットの破片が急増している。
運用を停止した人工衛星やその部品、いわゆる「スペースデブリ(※)」は、現在1ミリ以上のものだけでも1億個に達すると推計されている。宇宙ビジネスの急成長に伴い、デブリの増加ペースは加速の一途をたどっている。

こうした状況下でJAXAは2020年、アストロスケールと契約を締結し、デブリの除去を目指すCRD2プロジェクトを立ち上げた。
このプロジェクトのフェーズⅠでは、デブリへの接近と近傍での運用技術の確立を目指している。対象となるデブリは2009年に打ち上げられたH2Aロケットの上段部分で、重量約3トンに達する。GPSによる位置情報が得られず、捕獲のための特別な構造も持たない「非協力的ターゲット」であることから、接近・捕獲の難易度は極めて高いとされてきた。

しかし、2024年2月に打ち上げられた人工衛星「ADRAS-J」は、打ち上げ後わずか2カ月で数百メートルまでデブリに接近した。
その後5月には約50メートル、11月には15メートルまでの接近に成功した。これにより、デブリの形状や表面状態、回転状況などの詳細な観察が可能になったと考えられる。

※スペースデブリ:運用を終了した人工衛星やロケット、その部品や破片のこと。地球を周回する軌道上に残されており、衝突によって新たなデブリを生み出す連鎖反応(ケスラーシンドローム)の原因となる可能性がある。

持続可能な宇宙利用への貢献と今後の展望

CRD2プロジェクトの成功は、宇宙空間の持続可能な利用に向けた大きな前進といえる。宇宙デブリの増加は、将来的な宇宙活動に深刻な障害をもたらす恐れがあり、国際的にも対策の必要性が認識されている状況だ。

JAXAの今回の成果は、デブリに接近して詳細な情報を取得するという段階にとどまるものの、将来的なデブリ捕獲・除去技術の開発につながる重要な知見を提供するものとなるだろう。特に「非協力的ターゲット」への接近技術の確立は、世界的にも先進的な取り組みとして評価されつつある。

今後はこの成果をもとに、実際のデブリ捕獲技術や軌道離脱誘導などの次段階の技術開発が進められる見通しだ。地球周回軌道の混雑化が進む中、JAXAのこうした取り組みは、国際的な宇宙環境保全にも貢献することになることが期待される。
宇宙利用の持続可能性確保という観点から、CRD2プロジェクトの今後の展開に期待がかかる。

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