福岡・ソラリアプラザにAI体験型ミラー「+PLUS MIRROR」導入 自分に似合うスタイルをAIが診断

2025年3月27日、福岡市の商業施設「ソラリアプラザ」にAIを活用した体験型ミラー「+PLUS MIRROR」が導入された。本サービスは顔の特徴を分析し、最適なファッションスタイルを提案するもので、利用者は自身に似合うスタイルを手軽に見つけることができる。
運営する西日本鉄道株式会社は顧客のニーズ変化に対応し、施設の魅力向上を狙う。
AIがパーソナルスタイリストに 「+PLUS MIRROR」が提供する新しい買い物体験
「+PLUS MIRROR」は、株式会社Innovation Studioが提供する最新のAI技術を活用した体験型ミラーだ。この技術は、従来の単なる「鏡」とは異なり、個々の魅力を引き出すアシスタントとしての役割を果たす。
主な機能として「AIカメラレコメンド」があり、顔の特徴を分析し、最適なファッションスタイルを提案する。また、「フェイス・パーソナルカラー診断」では、利用者の肌の色や顔立ちに調和する色を見つけ出し、利用者の個性に寄り添ったスタイリングサポートを行う。さらに「骨格ボディタイプ診断」では、体型に合った服のシルエットをアドバイスし、「ファッション診断」は最新トレンドを取り入れたスタイルを提案する。
これらのAI技術により、誰でも気軽にパーソナライズされたファッション診断を受けることが可能となった。
診断後には利用者専用のオリジナルカルテも提供されるため、自分に最適なファッションのヒントを持ち帰ることができる。加えて、「+PLUS MIRROR」はシステムのアップデートが容易であり、常に最新の診断を提供できるのも特長だ。
ソラリアプラザの戦略とAIミラーの今後の展開
今回の「+PLUS MIRROR」の導入は、ソラリアプラザのリニューアル戦略の一環であり、「九州ナンバーワンのファッションビル」を目指す方針のもとで実施された。
商業施設の共用部において九州初の導入となり、同施設の公式SNSアカウントをフォローすることで無料で体験できる。
背景には、AIを活用することで顧客に無限のスタイル提案を行い、ショッピング体験を進化させる狙いがある。
特に、コロナ禍を経て「自分に似合うものを知りたい」という消費者の関心が高まる中では、こうしたパーソナライズドなサービスは大きな価値を持つと考えられる。
今後、「+PLUS MIRROR」の機能はさらに拡張される可能性が高い。
たとえば、過去の購入履歴や好みのブランド情報などを統合すれば、より精度の高い提案が可能になるだろう。
加えて、AIが学習を重ねることで、利用者ごとのスタイルの変化に対応できるシステムへと進化する可能性もある。
ソラリアプラザ全体としても、最新技術を活用した顧客体験の向上を目指し、次なるデジタルサービスの導入が検討されている。
AIと商業施設の融合が進む中、今後の展開に注目が集まる。