Hard Fork (ハードフォーク)
ハードフォークとは、仕様の変更によって発生するブロックチェーンの分岐のことです。
主にソフトウェアを大幅にアップグレードする際に起こることが多く、ハードフォーク後には分岐したブロックチェーン間の互換性は完全になくなります。
対義語として「ソフトフォーク」があります。
ソフトフォークも仕様の変更によって発生するブロックチェーンの分岐のことを表しますが、大きく異なるのは分岐した後に再び統合することです。
ハードフォークの事例
有名な事例として、2017年8月に行われたビットコインのハードフォークが挙げられます。
当時、ビットコインの需要が急激に増えたことで、送金速度が遅くなったり、手数料が高騰しました。
それらの問題を解決するために、ビットコインからハードフォークされた「ビットコインキャッシュ」が誕生しました。
ビットコインキャッシュは、ビットコインとは別のコミュニティで運営され、ビットコインで問題となっていた「スケーラビリティ」を高めるように開発されています。
ビットコインとは完全に別のコミュニティで運営されていますが、2023年2月末時点で時価総額30位の価値を維持しており、ハードフォークしたブロックチェーンの成功例と言われています。