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    半導体設計人材の本格育成が始動 米国OJTを含む日米研修でラピダス支援へ

    半導体

    2025年5月7日、日本の技術研究組合「最先端半導体技術センター(LSTC)」が、半導体設計の人材育成を目的とした新たな研修プログラムの受講者募集を開始した。国内外を舞台にしたこの取り組みは、国産半導体の量産を目指すラピダスを後押しする構えだ。

    目次

    日本発、世界基準の半導体設計人材育成が本格始動

    LSTCが打ち出した新たな研修プログラムは、日本の半導体業界が直面する深刻な人材不足への具体的な対策である。とりわけ設計技術者の育成は、ラピダスが掲げる国産先端半導体の量産体制構築において欠かせない要素とされてきた。

    今回のプログラムでは、一定の実務経験を持つ国内メーカー出身の技術者を対象に、北米の設計企業テンストレントでの長期OJTが用意されている。

    このOJT研修では、日本国内のテンストレント日本オフィスで3ヶ月間の事前トレーニングを経た後、12〜18ヶ月にわたり米国本社での実務を通じたスキル習得が行われる。
    実際の設計現場に身を置くことで、最先端のノウハウと実践力を併せ持つエンジニアの育成が狙いだ。

    これに加え、国内では初級・中級者向けの2コースも準備中である。初級コースではEDAツール(※)を中心とした基礎設計技術を学び、中級コースでは東京大学と産業技術総合研究所が共同運営するAIチップ設計拠点「AIDC」を活用した実践的な内容が提供される見通しだ。

    この育成事業は、2023年11月にNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が発表し、年明けからの始動が計画されていたものである。
    設計領域に特化した体系的かつ段階的な人材育成は、業界のボトルネック解消に向けた一歩と位置づけられる。

    ※EDAツール:Electronic Design Automation(電子設計自動化)の略。半導体回路の設計や検証を効率化するためのソフトウェア群。

    産学連携と海外実務で広がる日本の半導体設計力の将来

    今回の研修事業の大きな特徴は、日米両国の資源を融合させた実践型プログラムにある。
    OJTを担うテンストレントは、AI処理に特化した先進的な半導体設計技術を有する企業であり、ラピダスとの連携を通じて、最前線の技術環境を日本の技術者に提供する。
    これにより、設計領域における国際競争力の底上げが期待されている。

    また、東京大学や産業技術総合研究所との協働により、国内育成にも厚みが加わる。
    AIチップやEDA技術といった重点分野での教育は、単なる理論ではなく、研究・開発現場と結びついた内容となっている。
    産学連携の強化は、大学や研究機関が保有する知見を実務に活かす好例であり、長期的には日本の設計文化の深化にもつながるだろう。

    今後、半導体製造だけでなく、設計から企画までを包括するエンジニアの育成が進めば、日本の産業構造そのものが変化する可能性もある。
    国家規模の産業戦略に直結するこの動きは、今後の経済政策とも深く連動していくことになるだろう。

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