GoogleがAI教育プログラムに1億2000万ドルの投資を発表 日本でも無料で受講可能
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AI規制の強化が世界的な潮流となるなか、Googleが大規模な教育投資に踏み切った。
2025年1月25日、Googleは1億2000万ドル規模のAI教育プログラムファンドの設立を発表した。AI時代における人材育成と規制環境の整備に向けた取り組みを本格的に進める姿勢だ。この投資には、規制当局との関係改善を図りながら、AI技術の社会実装を加速させるという狙いがあると見られる。
AI規制を見据えた戦略的教育投資
Googleへの広告事業や検索事業においての規制圧力は、近年さらに強まっている。欧州連合(EU)ではAI規制法案が策定され、一般用途のAIシステムに対する開示要件や、違反時の巨額な制裁金が検討されている。アメリカでも、司法省がGoogleの検索事業を違法な独占と認定し、AIの開発に制限を設けるよう求めた。
こうした状況下で、同社グローバル担当社長のKent Walker氏は「より多くの人々や組織、政府がAIに精通し、AIツールを使用することで、より良いAI政策が生まれ、新しい機会が開かれます」と述べ、教育を通じた規制環境の整備に意欲を示している。AI技術の普及と理解促進を進めることで、適切な規制のあり方を草の根から形成していくというのが、Googleの狙いだ。
雇用不安の解消へ 実践的スキル教育の展開
教育プログラムの中核を担うのが、オンラインと対面を組み合わせた「Grow with Google」というプログラムだ。データ分析やITサポートなど、技術分野でのキャリア構築に必要なスキルを提供し、すでに100万人が資格を取得している。
今後、教員向けのAI特別コースなど、専門的なAI教育カリキュラムを拡充していく方針である。
「Grow with」は、日本でも無料で受講できる。さまざまな教育プランの資料をPDFでダウンロードできるほか、オンラインセミナーも用意されており、セミナーは申し込みが必要だが、どれも無料で受けられる。
日本のローカライズにも力が入れられているようだ。たとえば、「小・中学校の先生向け 授業で教えるAIプログラミング体験」というコースでは、東北大学大学院教授の堀田教授が監修を務めている。
リンク : https://sites.google.com/italab.info/aimooc
Googleが提供する教育プログラムが気になる方は、以下のリンクから「Grow with Google」のページにアクセスできる。
リンク : https://grow.google/intl/ALL_jp/
Walker氏は「単なるコースの提供ではなく、就職に活用できる資格など、具体的な目標が重要です」と述べた。Googleは地域の教育機関と連携し、データセンター建設作業員の育成プログラム「Skilled Trades and Readiness」にAI教育を組み込むなど、実践的な職業訓練を展開する予定だ。
まとめ
GoogleのAI教育投資は、規制対応と人材育成という二つの課題を同時に解決しようとする戦略的な取り組みといえる。AI技術の進展により、「一部の職種が置き換えられる可能性は否定できないが、多くの職種ではAIとの協働が進む」と、Googleは主張している。テクノロジー企業による教育投資が、どのように社会に影響を与えるのか、注目が集まる。
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