英語学習アプリ「レシピー for School」にAI英会話機能が追加　教育現場のDX加速へ

2025年4月7日、日本国内で提供されている英語学習アプリ「レシピー for School」に、AI英会話機能が新たに搭載されたと発表された。
学校教育向けに特化した本アプリは、AIを活用したリアルタイム英会話練習を可能にし、教育現場のデジタルシフトを後押しするツールとして注目を集めている。

AIとの実践的対話が可能に　学習アプリが授業スタイルを変革

「レシピー for School」は、英語学習アプリ「レシピー」シリーズの学校教育向けバージョンとして開発された。主に中高生を対象に設計されている。
開発元は、EdTech領域で実績のある株式会社ポリグロッツだ。教育機関での導入を前提とした設計により、授業や課題との連携もしやすい構成となっている。

今回、新たに搭載されたAI英会話機能では、音声入力によるインタラクティブな対話が実現している。
ユーザーはアプリ内でAIキャラクターと自由に会話を行うことができ、内容は日常会話から試験対策向けのトピックまで幅広い。AIは会話の文脈を理解し、ユーザーの発音や文法の誤りを即座にフィードバックする。
このプロセスにより、従来の「聞く・読む」に偏りがちな学習から、「話す・やり取りする」力の向上が図られている。

従来の英語学習アプリは多くが単語帳や文法演習に留まっていたが、本機能は実践的な英会話能力の習得を目的としている点で明確な差別化がある。

教育現場での導入が拡大　今後はAIチューター化の可能性も

英語の発音に苦手意識を持つ生徒は多いが、「レシピー for School」であれば、「AIとなら恥ずかしくない」「授業の前に練習できるのが良い」といった前向きな気持ちが維持しやすい教育システムとなっていると考えられる。
学習の継続率が高くなることは評価ポイントだろう。

開発元によると、今後はAI英会話機能をさらに進化させ、「AIチューター」としての役割を強化する予定である。
たとえば、学習履歴に基づいたフィードバックのパーソナライズや、苦手分野の自動抽出といった高度な支援機能が期待できる。
これにより、教育現場の教員不足や指導の個別最適化といった課題へのアプローチが可能になるのではないだろうか。