トランプ大統領の息子エリック氏「ETHを追加する絶好のタイミング」発言　ETH価格は一時2900ドルまで急騰

2025年2月3日、エリック・トランプ氏が自身のX（旧Twitter）アカウントで「私の意見では、今はETHを追加する絶好のタイミングだ」と投稿した。この発言を受け、イーサリアム（ETH）の価格は一時的に2900ドルを超える急騰を見せた。

エリック・トランプ氏の発言と市場への影響

エリック・トランプ氏の発言後、ETHの価格は約24時間で2300ドルから2900ドル以上に急上昇した。取引量も増加し、過去最高の1日あたり380億ドル（約5兆円）に達したと報告されている。

この価格上昇は、トランプ家が関与する分散型金融（DeFi）プロジェクト「World Liberty Financial（WLFI）」の活動とも関連していると見られている。
WLFIは、ETHを中心に大規模な暗号資産を保有しており、最近ではCoinbase Primeに約73,783 ETH（約320億円相当）を移動させたことが確認されている。この動きは財務管理の一環と説明されているが、市場では売却の可能性や価格操作の意図があるのではないかとの憶測も広がっている。

市場の反応と今後の展望

エリック・トランプ氏の発言により、ETH市場は一時的に強気ムードとなったが、その後価格はやや調整され、執筆時点では約2721ドルで推移している。一部のアナリストは、ETHの価格上昇を長期的な成長の兆候と捉えているが、規制の不確実性や市場のボラティリティがリスク要因として指摘されている。
また、ETHの競合であるソラナ（Solana）やビットコイン（BTC）との市場シェア争いも激化しており、ETHの技術的進化や開発者コミュニティのガバナンス問題が今後の課題になると見られている。

ETHの価格急騰は、トランプ政権が指示した政府系ファンド「米国主権財産基金（Sovereign Wealth Fund）」の設立や、暗号資産市場に対する規制政策の変化とも関連している可能性を示した。これにより、ETHが米国のデジタル経済戦略の一部として注目されることもあり得るだろう。