イーロン・マスクがXプロフィール名を「Harry Bōlz」に変更、同名コインが一時急騰

2025年2月11日、イーロン・マスク氏が自身のX（旧Twitter）のプロフィール名を「Harry Bōlz」に変更した。この変更が市場に与えた影響は大きく、知名度の低かったミームコイン「HARRYBOLZ」の価格が一時急騰した。

市場を動かすマスクの影響力とHARRYBOLZの急騰

イーロン・マスク氏が2025年2月11日、SNS「X」のプロフィール名を「Harry Bōlz」に変更した。この名前は、2023年4月にも使用されており、英語のスラング「hairy balls（毛深い睾丸）」をもじったものだとされる。マスクはこれまでも「Kekius Maximus」や「Mr. Tweet」など、ユーモアに富んだ名前を使用し、たびたび話題を呼んできた。

今回の名前変更後、HARRYBOLZトークンの価格は127%から最大3000%以上の急騰を記録。
流動性が低く知名度のなかったこのトークンが突如として市場の注目を集め、時価総額は1735万ドルに達した。短期間での取引高は400万ドルを突破し、「LeBron」と名付けられたウォレットは約100万ドル以上の利益を上げたと報告されている。

イーロン・マスク氏の影響力はこれまでも暗号資産市場で絶大だった。過去にはDogecoin（ドージコイン）に関するツイートで価格が急騰し、同コインの市場に長期的な影響を与えたことがある。今回のHARRYBOLZトークンの急騰も、彼の発言や行動が市場にどれほど大きな影響を及ぼすかを再確認させる事例となった。

ミームコイン市場のチャンスとリスク

イーロン・マスク氏が元の名前に戻すと、HARRYBOLZトークンの価格は急落した。マスク氏の影響力が健在であることを示す一方で、暗号資産市場のボラティリティの高さを改めて浮き彫りにしたと言える。

ミームコイン市場におけるこうした現象は、新規投資家にとって大きなチャンスであると同時に、大きなリスクも伴う。今回のHARRYBOLZの急騰で利益を得た投資家がいる一方で、遅れて参入した投資家が価格下落の影響を受ける可能性も高い。ミームコインは実際のプロジェクトの価値というよりも、話題性やトレンドによって価格が変動するため、慎重な判断が求められる。

過去の事例では、Dogecoinのように一定の支持を受けて残るコインもあれば、一時的な熱狂の後に価値が失われたコインもある。

投資家は、話題性や一時的な流行に惑わされず、慎重な判断が求められる。特に、ミームコインは実体のないプロジェクトも多く、価格のボラティリティが高いため、短期的な利益を追求することは大きなリスクを伴う。投資を検討する際には、十分な情報収集とリスク管理が不可欠である。