DeNA南場智子氏が語る「AI時代の会社経営と成長戦略」
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2025年2月5日に開催されたイベント「DeNA × AI Day || DeNA TechCon 2025」で、DeNA代表取締役会長である南場智子氏は、同社のAI戦略について詳細に語った。彼女は、AI技術の進歩が経営効率を劇的に向上させると述べ、特にカスタマーサポート、ソフトウェアエンジニアリング、マーケティング、さらには人事、法務、経営企画、経理などの分野で生産性の飛躍的な向上が期待できると指摘した。
南場氏のAIツール活用状況
南場氏自身も、AIツールを活用して業務効率を高めている。
例えば、初対面の相手との打ち合わせ前に「Perplexity」で情報を収集し、そのデータを「NotebookLM」にアップロードすることで、相手の最新の考えや活動を効率的に把握しているとのことだ。
また、ミーティング中には「Circleback」を使用して議事録を自動生成し、ToDoリストも自動的に作成することで、業務の質とスピードを向上させているそうだ。
今回語られた概要
南場氏は少人数でのユニコーン企業の立ち上げが現実的であると述べた。具体例として、7人のチームで3000億円の評価額を持つ企業を築いた西海岸のスタートアップを紹介し、AIツールの活用が人員削減と生産性向上に大きく寄与していると説明した。
しかし、日本と西海岸との間にはAI活用に関する意識の差があり、日本の経営者はAIの可能性に対する興奮や積極性が不足していると懸念を示した。
DeNAとしては、AIに全面的に注力し、経営のAIシフトを推進する方針を明らかにした。現在約3000人の従業員で運営している事業を、AIを活用して半数の人員で成長させ、残りの人員で新規事業の立ち上げに取り組む計画である。特に、AIを活用したアプリケーションレイヤーに焦点を当て、エンドユーザーのニーズに直接応えるビジネスモデルを展開していく意向を示した。
PlusWeb3担当マーケターの所感
今回のプレゼンを通じて、AIを活用して現業を効率化し、浮いたリソースで新たなビジネスチャンスを追求する戦略は、他企業にとっても参考になるだろう。
また、エンドユーザーのニーズに直接応えるアプリケーション開発に注力する姿勢は、マーケティング戦略としても非常に有効であり、顧客満足度の向上と市場での競争優位性の確立につながると考えられる。
その上でDeNAのAI戦略は、企業の生産性向上と新規事業創出の両面で革新的なアプローチであると考えている。
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