ChatGPTの画像生成で四コマ漫画を作ってみた!⑤ 現状と今後の課題

ChatGPTの画像生成機能がアップデートされた。今回のアップデートにより、簡単に四コマ漫画を作成できるようになったことがSNS上で話題になっている。SNS上では「生成の成功例」がクローズアップされがちだが、一方でまだまだ進化が必要であるとも感じている。今回の記事では、AI漫画の現状と、今後の進化について触れていく。
二行のプロンプトで漫画が作れるように
まずは、どのように四コマ漫画を生成するかについて説明する。
第一段階として、以下の2行のプロンプトを打ち込む。
四コマ漫画を作ってください。テーマは「恋愛」と「生成AI」についてでお願いいたします。 |
すると、AIが漫画のあらすじを生成してくれる。
実際に出てきた回答は以下の通りだ。
了解しました!以下のような「恋愛」と「生成AI」をテーマにした四コマ漫画の案を提案します。 タイトル:恋の相談、誰にする?コマ1(登場人物:女子高校生2人)A子:「ねぇ、最近気になる人がいるんだけど…」B子:「えー!誰誰?どうするつもり?」 コマ2A子:「でも告白のタイミングとか、LINEの内容とか悩んじゃって…」B子:「わかる〜!恋って難しいよね〜」 コマ3A子:(スマホを見せながら)「だからさ、生成AIに相談してみたの!」B子:「は!?まさかのAI!?」 コマ4A子:「“そのスタンプは重すぎます”って冷静にダメ出しされた…」B子:「人間より正直で草」 どうでしょう?もし気に入っていただけたら、絵コンテ風にしたり、別バージョンを作ったりもできます! |
もしこの段階で内容に納得がいかなかったら、生成しなおしすれば大丈夫です。
内容に納得したら、今度は生成フェーズです。以下のプロンプトを打ち込んでください。
四コマ漫画を画像生成 |
すると、AIが画像を生成してくれる。実際に生成された四コマ漫画が以下の内容だ。
恋の悩みを生成AIに相談する女子高生。冷静に「そのスタンプは重すぎ」とダメ出しされ、友達に爆笑されるオチ。一昔前の生成Aiと比較しても、圧倒的にレベルアップしていることが分かると思います。
現状の課題と次のステップは?
一方で、現状のAI漫画も完璧ではありません。漢字を完璧に生成できることはほぼ無く
、コマによってはキャラクターが別人になってしまったり、立場が入れ替わってしまったりする。
上記の漫画も、一コマ目、二コマ目はキャラクターの一貫性があるが、三コマ目には黒髪ロングの別のキャラクターが登場し、最後のコマは「恋愛相談をAIにした女子高生」と「その話を聞く女子高生」が入れ替わっている。
画像生成のクオリティは著しく上がったが、キャラクター間の関係や一貫性を維持するにはやや課題が残る。
もし、今後この課題を解決することができれば、一気に画像生成の幅が広がっていくだろう。今後の進化が大いに楽しみだ。