ChatGPTの画像生成で四コマ漫画を作ってみた!④ 漫画の文字を直す時は?

2025年3月26日にアップデートされたChatGPTの画像生成機能により、簡単に四コマ漫画を作成できるようになった。だが一方で、漢字の文字化けや日本語の縦書きへの対応の弱さといった課題がある。そうした欠点にどう対処すればよいのか。この記事では、その具体的な方法を紹介していく。
1分で漫画を生成する方法
まずは復習として、ChatGPTの画像生成機能を使い、どのように四コマ漫画を作るのかについて説明する。下記の1分で作った四コマ漫画を見てもらいたい。
※モデルは4oを使用
作り方はとってもシンプル。
まずは「四コマ漫画を作ってください。テーマは就活や生成AIについてでお願いいたします。」と入力して、漫画のネタを文章で生成。
その内容に満足したら、追加で「四コマ漫画を画像生成」と指示するだけだ。
今までの画像生成機能よりもはるかに手軽に、簡単に漫画を生成できるようになっていることは、驚くべき進化であると感じる。
だが一方で、冒頭の漫画を見れば分かる通り、文字の生成にはまだ課題が残る。
筆者が試してみた所感としては、「漢字」や「縦書き」などの非英語圏の文化にはそこまで強くないようだ。
事実として、同じ内容の四コマ漫画を英語で出力してみたが、スペルミスも文字の崩れもなかった。
※モデルは4oを使用
方法①:ChatGPTに修正指示を出す
では、この課題をどのように解決するか?第一の方法は「ChatGPTに何コマ目をどう直してほしいか指示を出す」ことだ。
ChatGPTで生成された画像をクリックすると、下部にテキストボックスが出現する。
このテキストボックスに、どこをどう直してほしいのかについて指示を出すことで、漫画の細かい部分を修正することができる。
こういった細かい部分の修正は、他の画像生成AIでは中々難しかったが、ChatGPTの新しい画像生成機能はそこを見事にカバーできており、非常に使いやすくなっていると感じる。
方法②:「文字無し」の画像に加工する
とはいえ、そもそもの弱点として前述の通り「漢字」と「縦書き」には弱いのがChatGPTだ。何度書き直させても納得いかないこともあるだろう。そんなときの最終手段は「漫画の中の文字を全て取って、人力で文字を入力する」方法だ。
これも、ChatGPTに下記のプロンプトを打ち込めば、問題なく生成できる。
以下の内容を修正してください。・吹き出しの中の文字を全て取ってください。吹き出し自体は残してください。 |
この指示を受けて、吹き出しの中の文字を残した漫画がこれだ。
一部のキャラクターの表情などが少しだけ変わってしまったが、「吹き出しの中の文字を取る」という目的は達成できた。あとはこの画像をダウンロードして、CanvaやPhotoshopを使って文字を吹き出しの中に入れればいい。AIの性能が上がっても、微修正は人間がしたほうが早いこともある、という好例だろう。
今後のさらなる進化にも期待
今回は、ChatGPTの画像生成機能で四コマ漫画を作る際にぶつかる「課題」の乗り越え方について解説してきた。ChatGPTのアップデートによる画像生成機能の進化は目を見張るものがあるが、ユーザーの求めるものを一度で完全に生成できるようになるまでは、もう少し時間がかかるだろう。それまでは、AIが生成したものを人間が微修正して完成させるというプロセスが求められるだろう。