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Web3学習コラム:DeFi基礎編

2021年をピークにDeFi市場のTVLは低迷しています。しかしDeFiは画期的な技術であり、現在の金融システムを大幅に変えるポテンシャルがあります。

本記事では、DeFiとは何なのか?から始まり、DeFiによって実現できる未来、DeFiでできること、DeFiを理解する上でおさえておくべきKWについて解説します。

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目次

DeFiとは

DeFiとはDecentralized Financeの略で、分散型金融のことです。対義語として私たちが普段使っている銀行や証券会社はCeFi(Centralized Finance)と呼ばれています。

DeFiはCeFiを利用することなく、直接ユーザー同士(P2P)で金融取引を行うことができます。

プログラム(スマートコントラクト)を利用することでトラストレス(信頼関係不要)に取引できるのがDeFiの画期的なポイントです。

DeFiサービスには仮想通貨の借入れや貸出し、契約による資産の保管、取引などがあります。

DeFiで実現できる未来

DeFiが普及した暁には以下のような未来がきます。

  • 仲介手数料の大幅な削減
  • インターネットに接続できる人は誰でも利用可能
  • 個人情報を提供不要
  • 24時間365日利用可能

詳しく解説します。

仲介手数料の大幅な削減

現在、私たちが日常的に利用している銀行や証券会社、クレジットカードは利用する度に仲介手数料を徴収されています。

しかしDeFiが普及するとトラストレスにP2Pで取引できることから、銀行やクレジットカード会社のような仲介会社は不要となり、仲介手数料を大幅に削減することができます。

インターネットに接続できる人は誰でも利用可能

最近はかなり改善されつつあるようですが、銀行口座の保有率は世界全体で76%であり、全人口の1/4はまだ銀行口座を開設できていません。

銀行口座を持てない人は、貯金や借入が難しく安定した生活を送ることができません。

銀行が使えないならタンス預金すればいいと思うかもしれませんが、そういった人が住む地域は治安が悪い場合が多く、泥棒に入られるというリスクがあるため、タンス預金は賢い選択肢ではありません。

このように今までは銀行口座を開設できなかった人も、インターネット環境さえあればDeFiで銀行サービスを利用することができます。

個人情報を提供不要

DeFiではウォレットを接続するだけで利用可能なので、名前や住所等の個人情報を提供する必要がありません。

最近はハッキング被害も増え、自分からではなく自分が登録したサービスや会社から情報が漏洩してしまうことも多く問題視されています。

プライバシーの問題が重要視されている昨今、個人情報を提供せずサービスが利用できるのは大きなメリットになると考えます。

24時間365日利用可能

銀行や証券会社は営業時間内でしか取引できませんが、夜中や土日にも取引したいと思ったことがある人はいると思います。

DeFiではプログラムにより自動で取引(スマートコントラクト)されるので、24時間365日取引することができます。

DeFiでできること

DeFiでは具体的に以下のサービスを利用することができます。

  • 取引
  • 貸付
  • 借入
  • 先物取引
  • 保険
  • 予測市場
  • etc…

上記のサービスが使えるプロジェクトについてはこちらで詳しく解説しています。

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DeFiを理解するためのKW

DeFiを理解するためには特に以下のKWを理解しておく必要があります。

  • AMM
  • イールドファーミング
  • TVL
  • ステーブルコイン

詳しく解説します。

AMM

AMM(Automated Market Maker)とは、スマートコントラクトを使用して自動でマーケットメイキングすることができるシステムです。

仮想通貨取引所には板取引式とAMM式があります。CEXのような中央集権型の取引所は板取引式を採用しており、トレーダーの注文を監視し、売り手と買い手のマッチングを行うことで取引を行っています。

一方DEXの多くはAMM式を採用しており、スマートコントラクトによって取引が行われます。

AMMの仕組み

AMMではトレーディングペア毎に個別の流動性プールが存在します。

例えば、ETHとUSDCを交換する場合はETH/USDCの流動性プール、WBTCとUSDTを交換したい場合はWBTC/USDTの流動性プールを探します。

流動性プールには予めそれぞれのペアの暗号通貨が保管されています。

ユーザーはそのプール内のトークンを使って交換することができます。

例えば、ETH→WBTCに交換したい場合、ETH/WBTCの流動性プールでETHを流動性プールに入れると、入れたETHと同じ価値のWBTCを受け取ることができます。

この時、プール内のETHは多くなりWBTCは少なくなるので、購入前と比べてETHの価格は安く、WBTCの価格は高くなります。

この価格を決める計算式はUniswapを中心に多くのAMMではx*y=kの方程式を用いています。

このように中央に管理する人がいなくても取引を行うことができるのがAMMです。

中央集権型の組織がないことから、手数料が安いといった特徴があります。

イールドファーミング

イールドファーミングとは上記で説明した流動性プールに流動性を提供することで、手数料を獲得することです。

AMMは流動性プールに流動性トークンがなければ成立しません。

流動性提供者は流動性を提供する代わりに、手数料の一部を受け取ることができます。

ペアによって報酬額は異なりますが、価値が不安定なペアほど報酬の利率が高く設定される傾向にあります。

また報酬は預けたペアの仮想通貨+独自のガバナンストークンで支払われる場合があり、利率はガバナンストークンを含んだ価値で計算されています。

ガバナンストークンは価格変動が大きい場合が多いので、イールドファーミングを利用する際は報酬を何で受け取ることができるのかも必ず確認しましょう。

TVL

TVL(Total Value Locked)とはDeFiプロトコルに預けられた暗号資産の価値を表す指標です。

DeFiはプロトコルのTVLを見ることで、どの程度信頼できるかを判断することができます。

TVLが大きいプロトコルは多くのユーザーが利用している証拠なので、比較的信頼できる傾向にあります。

DeFiでは詐欺プロジェクトも多数紛れ込んでおり、中にはユーザーが預けた資産を持ち逃げ(ラグプル)するプロトコルもあるので、DeFiの利用に慣れない内はTVLのランキングの上位3位以内のプロトコルを利用しましょう。

ステーブルコイン

ステーブルコインとは、米ドルやユーロ、円などにペッグされている仮想通貨です。

BTCやETH等の仮想通貨は価格変動が大きく、価値を保存することに関しては不向きです。

一方、ステーブルコインは法定通貨等にペッグしているため、米ドルや円を持っているのと同じであるため、価値の保存が容易です。

DeFiを使って取引や貸出、借入等を行うときは、価格が安定した信頼できる資産が必要であり、ステーブルコインはDeFiエコシステムにとって必要不可欠な要素です。

まとめ

本記事では、DeFiとは何なのか、DeFiによって実現できる未来、DeFiでできること、DeFiを理解する上でおさえておくべきKWについて解説しました。

DeFiって難しそうでよく分からないという人も、なんとなくの理解はできたと思います。

次回はDeFiの活用事例について解説します。具体例を見ることでより理解が深まると思うので、是非参考にしてください。

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参考文献

サムネはこちらより引用

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