顔認証で簡単!シードフレーズ不要のWeb3ウォレット「BLOCKSMITH WALLET」がQAQAアプリに実装


株式会社BLOCKSMITH&Co.と株式会社Liquidは、顔認証技術を活用した革新的なWeb3ウォレット「BLOCKSMITH WALLET」を共同開発し、ユーザー投稿型のポイ活クイズアプリ「QAQA(カカ)」に実装したことを発表しました。このウォレットは、従来のWeb3ウォレットの大きな課題であった「シードフレーズ管理」を不要にし、顔認証だけでアクセスできる画期的なサービスです。
今回は2025年3月31日に出された株式会社BLOCKSMITH&Co.のプレスリリースを調べてみたいと思います。
元記事:https://www.blocksmithand.co.jp/news/258
従来のWeb3ウォレットの課題
暗号資産やNFTの普及に伴い、Web3ウォレットの需要は高まっていますが、多くのユーザーが利用時の複雑さに直面してきました。従来のノンカストディアルウォレット(利用者自身が秘密鍵を管理するタイプ)では
- 12〜24個の英単語をランダムに並べた「シードフレーズ」の管理が必要
- シードフレーズを忘れるとウォレット内の資産へアクセス不可に
- シードフレーズ紛失時に第三者による復旧サポートを受けられない
これらの課題は、Web3技術の普及における大きな障壁となっていました。

BLOCKSMITH WALLETの革新性
「BLOCKSMITH WALLET」は、これらの課題を解決するために開発された次世代のWeb3ウォレットです。主な特徴は以下の通りです
- シードフレーズ不要: 長い英単語の組み合わせを管理する必要がなく、顔認証のみでアクセス可能
- ノンカストディアル: 利用者が秘密鍵を自分で管理するセキュアな方式を維持
- 簡単アクセス: 顔認証による直感的な操作で、初心者でも使いやすい
顔認証とMPC技術の組み合わせ
「BLOCKSMITH WALLET」の技術的な核心は、顔認証とMPC(マルチパーティ計算)技術の組み合わせにあります
分散管理による高いセキュリティ
- 秘密鍵はユーザーの端末と、BLOCKSMITH、Liquidのサーバーに「断片」として分散管理
- 一つのサーバーが攻撃されても全ての情報が漏洩するリスクを低減

顔認証による復元プロセス
- ユーザーが端末変更や紛失時にウォレット復元が必要になった場合
- 顔認証(LIQUID Auth)により本人確認を実施
- BLOCKSMITHとLiquidが保有する秘密鍵の断片で復元を行う
この方式により、シードフレーズ紛失のリスクがなく、セキュリティと利便性を両立しています。また、この生体認証を用いた秘密鍵の分散管理の仕組みについて、BLOCKSMITHは特許を取得しています。



QAQA(カカ)アプリとは
「QAQA(カカ)」は、クイズを通じて楽しくポイ活できるユーザー投稿型アプリです。
- クイズを出題したり、解答者として連続正解することでゲーム内通貨「CHIP」を獲得
- 貯めた「CHIP」は商品、金券、暗号資産に交換可能
- 個人や企業の想いをクイズという形で広く届けられる特性を活かしたコラボレーションを展開
アプリのダウンロードは以下から可能です。
<ダウンロード>
- iOS:https://apps.apple.com/jp/app/id6450161082
- Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.blocksmith.quiz
企業情報
株式会社BLOCKSMITH&Co.
- 2022年4月1日にKLab株式会社のWeb3関連事業を管轄する子会社として設立
- ゲーム企画・開発・運用のノウハウを活かし、独自のブロックチェーンサービスを創出
- 「キャプテン翼 -RIVALS-」などのブロックチェーンゲームを開発
- 公式サイト:https://www.blocksmithand.co.jp/
株式会社Liquid
- 生体認証技術を活用した本人確認・認証サービスを提供
- 累計6,000万件以上の本人確認を実施した実績
- 「LIQUID eKYC」(身元確認サービス)と「LIQUID Auth」(当人認証サービス)を提供
- 公式サイト:https://liquidinc.asia
Web3技術は複雑で敷居が高いというイメージがありましたが、「BLOCKSMITH WALLET」の登場により、より多くの人々がブロックチェーン技術を身近に感じ、活用できるようになりそうです。今後のWeb3の普及に大きく貢献する可能性を秘めたサービスとして注目されています。