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    Axon、AI搭載監視ツールを発表 – 警察向けテクノロジーの新時代

    米国の警察向けテクノロジー大手Axon(アクソン)は、2025年4月22日、AIを活用した新たな監視ツールを発表した。これは、車両の識別能力とリアルタイム監視を飛躍的に強化するものであり、警察業務の大幅な効率化をもたらす可能性がある。

    米国発のこの動きは、Flock Safetyとの競争激化を背景に、監視テクノロジー市場の新たな局面を示している。

    目次

    警察向けAI監視技術の進化とAxonの戦略的布陣

     今回発表されたAxonの新製品には、従来のナンバープレート読取装置(※)を大幅にアップグレードした技術が搭載されている。単に車両のナンバープレートを読み取るだけでなく、車種、色、へこみなど、車両の外観的特徴まで自動的に記録する機能を備えている。この技術により、特定の条件に合致する車両を迅速に検索・追跡することが可能になる。

    この背景には、2023年までパートナー関係にあったFlock Safetyとの関係解消がある。
    AxonのCEOリック・スミスは、Flockが顧客に対し、データの移行を強要したと公然と非難しており、今回の発表はその対抗策としての意味合いが強い。これにより、Axonは独自のテクノロジーによる差別化を進め、競争優位を築こうとしていると考えられる。

    監視強化に向けた新技術はこれだけにとどまらない。Axonは、街灯への設置を前提とした監視カメラや、ドローンによる空中からの監視計画も進めている。現場での即時対応能力を強化し、犯罪抑止と早期発見に資する技術群を展開しようとしているのである。

    ※ナンバープレート読取装置(ALPR:Automatic License Plate Recognition):自動車のナンバープレートを画像処理により読み取り、文字情報として記録するシステムのこと。警察の捜査支援や通行履歴の把握に利用される。

    AIアシスタントとRing連携が示す監視社会の次段階

    同社はさらに、警官が装着するボディカメラにAI音声アシスタント「Axon Assistant」が搭載する。これにより、警察官は音声で操作しながら証拠映像の記録や情報照会が可能となるだろう。
    現場での判断や対応が即時に支援され、業務の効率化だけでなく、手続きの透明性向上にもつながる可能性がある。

    加えて、Axonの新システムはAmazonが提供する家庭向け監視サービス「Ring」(※)との連携にも対応する予定だ。これにより、警察と市民が共有する監視情報が増え、より広範囲かつリアルタイムの監視網が構築されると見られる。

    ただし、市民のプライバシーとのバランスについては今後の課題として注視する必要があるだろう。

    警察の監視体制におけるAIの活用は、今後さらに進展する見通しである。
    ドローン、AIアシスタント、民間監視との連携といった複合的な技術の導入により、事件発生時の対応力は飛躍的に向上する可能性が高いだろう。

    ※Ring:Amazonが展開する家庭用スマート監視カメラのブランド。ドアベル型カメラや屋外監視カメラなどを提供しており、スマートフォンアプリを通じて遠隔で映像確認が可能。警察との連携事例も増えている。

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