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    テザー、AI市場に本格参入 新プラットフォーム「Tether.ai」を発表

    2025年5月5日、暗号資産大手テザー社(Tether Limited)がAI分野への本格参入を発表した。新たに立ち上げられた「Tether.ai」はオープンソースかつモジュール式のAIランタイムであり、暗号資産決済機能やP2Pチャット統合機能を備える革新的なプラットフォームだ。

    目次

    暗号資産の大手がAI領域に進出 Tether.aiが示す技術と戦略の方向性

    パオロ・アルドイノCEOが明らかにした新プロジェクト「Tether.ai」は、AIと暗号資産の融合を志向する戦略的取り組みであるようだ。

    Tether.aiは完全なオープンソース設計を特徴とし、多様なハードウェア環境への適応性を持つ。加えて中央障害点を排したモジュール式構造を採用し、APIキーを不要とすることでセキュリティと拡張性の両立を図っている。

    特筆すべきは暗号資産との直接的な統合である。
    テザーとビットコインによる決済を可能にするウォレット開発キット(WDK)を標準搭載し、企業や開発者が自社のアプリやウェブサービスにノンカストディアル(※)なウォレットを統合できる環境を提供している。

    さらにTether.aiはP2P型チャットプラットフォーム「Keet」との統合も発表しており、通信と決済の融合を目指すシナジー戦略が浮かび上がる。
    従来の中央集権型プラットフォームに依存しない、新たなユーザー体験の創出が期待されている。

    ※ノンカストディアル:第三者に資産の管理権限を委ねるのではなく、利用者自身が資産を直接管理できる方式のこと。

    AI×暗号資産の融合が生む可能性と課題 テザー社の狙い

    Tether.aiの登場は、テザー社にとって、新分野への進出が目的ではない。
    AIとブロックチェーンの技術的融合を通じて、分散型インターネットにおける新しいエコシステムの構築を目指す布石であると考えられる。
    とりわけKeetとの連携は、ユーザーがチャット上で暗号資産をやり取りできるようなサービス設計が見据えられており、日常的な通信インフラに金融機能を持ち込む可能性がある。

    企業や開発者にとっては、オープンソースとモジュール式アーキテクチャ(※)がもたらすカスタマイズ性が魅力となる一方で、既存のクラウドAIプラットフォームとの差別化には依然として課題が残りそうだ。
    また、WDKの導入が簡便であったとしても、規制やセキュリティの観点からは、慎重な対応が求められるだろう。

    テザー社の狙いは、金融と情報技術の接点において覇権を目指すことにあると考えられる。
    今後AI技術が進化することで、暗号資産の利便性やセキュリティはさらに高まり、Tether.aiがその中核に位置づけられる可能性がある。
    総じて、プラットフォームの実用性とスケーラビリティが市場の信頼を得られるかどうかが、今後の成否を左右するだろう。

    ※モジュール式アーキテクチャ:機能を独立した部品(モジュール)として構成する設計手法。柔軟な拡張や変更が可能となる。

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