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    AI創薬企業インシリコ・メディシン、1億1000万ドルの資金調達でユニコーン企業に

    AIを活用した創薬企業、インシリコ・メディシンが、香港の資産運用会社バリュー・パートナーズ・グループ主導の資金調達ラウンドで1億1000万ドル(約163億円)を調達し、企業評価額が10億ドル(約1480億円)を超え、ユニコーン企業(企業評価額が10億ドル以上の未上場企業)となった。

    目次

    インシリコ・メディシンの革新的な創薬アプローチと資金調達の背景

    インシリコ・メディシンは、2014年に設立され、香港とボストンに拠点を置く企業である。
    同社は、人工知能(AI)とロボティクスを駆使して、創薬プロセスの迅速化と成功率の向上を目指している。特に、加齢関連疾患の治療に焦点を当てており、その革新的なアプローチが注目されている。

    今回の資金調達ラウンドでは、バリュー・パートナーズ・グループが主導し、ウォーバーグ・ピンカスや啓明創投などの著名な投資家も参加した。
    これにより、インシリコ・メディシンの企業評価額は10億ドルを超え、ユニコーン企業の仲間入りを果たした。

    この資金は、AIモデルの改良や30種類以上の候補薬の開発強化に充てられる予定である。
    従来の創薬プロセスでは初期段階に30~48カ月を要していたが、インシリコの技術により12~18カ月に短縮することが期待されている。

    新薬候補Rentosertibの臨床試験と今後の展望

    インシリコ・メディシンは、特発性肺線維症(IPF ※1)に対する新薬候補であるRentosertibを開発中である。この薬剤は、米国での中期臨床試験において良好な結果を示しており、加齢関連疾患の治療にも有望視されている。
    さらに、同社はUSP1を標的とする低分子阻害剤ISM3091の開発にも注力しており、BRCA変異腫瘍(※2)モデルに対する強力な抗腫瘍活性を示している。 

    市場環境においては、インシリコ・メディシンは2023年と2024年に香港でのIPOを申請したが、市場状況の影響で見送られた経緯がある。
    一方、競合企業であるXtalPiは、昨年6月に香港取引所に上場し、株価が20%以上上昇するなど、AI創薬分野の注目度が高まっている。

    AI創薬の分野は競争が激しく、他のスタートアップや大手製薬企業との競争に直面することになる。
    インシリコ・メディシンは、資金調達によって得たリソースを活用し、AIモデルの改良や新たな候補薬の開発に注力することで、競争力を維持することが求められる。
    市場環境が変化する中で、IPOの計画も視野に入れつつ、柔軟な戦略を採用することが重要になると考えられる。

    今後、インシリコ・メディシンはAIを駆使した創薬の分野でさらなる成長を目指しており、Rentosertibの承認が得られれば、歴史的な成果となる可能性がある。続報に期待したい。

    ※1 特発性肺線維症(IPF):原因不明の肺の線維化が進行する疾患で、呼吸困難などの症状を引き起こす。

    ※2 BRCA変異:乳がんや卵巣がんのリスクを高める遺伝子変異のこと。

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