レグザ、生成AI「Gemini」と連携する新型4KミニLEDテレビを発表

2025年4月8日、Googleの生成AI「Gemini」と連携する「レグザ インテリジェンス」搭載の4KミニLED液晶テレビ「Z970R」シリーズと「Z770R」シリーズを4月18日より順次発売すると発表した。これらのモデルは、視聴体験を向上させる多彩な新機能を搭載している。

AI技術と最新映像技術の融合による視聴体験の革新

新たに発売が発表された「Z970R」シリーズと「Z770R」シリーズは、AI技術と最新の映像技術を組み合わせることで、視聴体験の向上を実現している。

特に注目すべきは、「Gemini」と連携した「レグザAIボイスナビゲーター」の搭載である。この機能により、ユーザーは音声入力を通じて、抽象的なリクエストでも文脈を理解し、適切なコンテンツを提案してもらうことが可能となる。

映像技術においては、「Z970R」シリーズがファインMini LED液晶パネルを採用し、従来比約1.3倍のエリア分割数を実現している。これにより、高輝度かつ高精細な映像表現が可能となった。
さらに、優れた映像解析能力を備えるハードウェアAIエンジン「レグザエンジンZRα」を引き続き採用。このZRαエンジンを使用し、AIがシーンを判別することでシーンに応じた映像処理を可能にしているのが「AIシーン高画質PRO」である。「Z970R」シリーズでは、従来の「夜景」「花火・星空」「リング競技」に加え、ライブ会場にいるような映像を再現する「ライブシーン」が追加されている。

音質面では、全シリーズに「レグザAI快適リスニング」を搭載し、AIがコンテンツの音声成分を認識して、音声と環境音のバランスを自動調整する。これにより、視聴者は人の声をより明瞭に聞き取ることができる。
さらに、「Z970R」シリーズは13個のスピーカーを実用最大出力150Wのマルチアンプで独立駆動し、臨場感あふれる立体音響を実現している。

「Z770R」シリーズは2025年4月18日、「Z970R」シリーズは同年5月23日に日本国内での発売が予定されている。

今後の展望

これらの新モデルは、AI技術と最新の映像・音響技術を融合させることで、ユーザーの視聴体験を一新することが期待される。
特に、「Gemini」との連携により、これまでにない直感的な操作性とパーソナライズされたコンテンツ提案が可能となり、ユーザーの満足度向上に寄与するだろう。

「レグザAIボイスナビゲーター」のような音声認識技術の進化は、ユーザーインターフェースの革新をもたらす可能性が高い。
ユーザーが具体的な番組名を知らなくても、抽象的なリクエストに基づいて適切なコンテンツを提案する機能は、コンテンツ消費の新しい形態を形成するだろう。

さらに、音質面での「レグザAI快適リスニング」機能は、他のオーディオ機器にも応用される可能性があり、音響業界全体の技術革新を促進する要因となるだろう。

今後、これらの技術がどのように進化し、他の家電製品にも応用されていくのか、業界全体の動向が注目される。