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    マスク氏、OpenAIの買収を提案 アルトマン氏は「不要」「Twitterを買収しようか」と応酬

    2025年2月10日、イーロン・マスク氏率いる投資グループが、AI開発企業OpenAIに対して974億ドル(約15兆円)という破格の買収を提案したことが明らかになった。この提案に対し、OpenAIのサム・アルトマンCEOは「不要です。あなたが望むならTwitterを97億4千万ドルで買収します」とSNS上で応答。これに対し、マスク氏は「詐欺師」と短く非難した。

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    マスク氏とアルトマン氏の関係性の変遷

    両者の関係は2012年にまで遡る。当時、Y Combinatorのパートナーであったジェフ・ラルストン氏の紹介で出会った二人は、AI技術への共通の関心から急速に親密な関係を築いていった。2015年には、人類に貢献するAI開発を目指してOpenAIを共同設立。マスク氏は当初、オフィススペースの共有や高性能コンピューターの提供など、積極的な支援を行っていた。

     しかし、2017年末に両者の関係に亀裂が入る。OpenAIは大規模な技術革新には莫大な計算資源が必要であり、そのために営利化が不可欠だと判断。この方針転換を巡って意見が対立した。
    マスク氏は自身がCEOとなり、過半数の株式と取締役会の支配権を得る案を提示したが、これはOpenAIに受け入れられなかった。その結果、2018年2月にマスク氏はOpenAIを去ることとなった。

     両者は最近、SNS上で応酬を見せるようになった。1月22日には、5000億ドル規模のAIインフラ計画「Stargate」に対しマスク氏が否定的な見解を示し、それに対しアルトマン氏が反論するという一幕があった。

    参考 : トランプ氏の78兆円AIインフラ投資がテック株を押し上げる 一方、マスク氏とアルトマン氏の対立は不安要素に

    買収提案の真意と業界再編の可能性

    今回の買収提案について、マスク氏の弁護士マーク・トベロフ氏は「OpenAIがかつてのような、オープンソースで安全性を重視し、公益のための組織に戻る時が来た」と説明している。マスク氏はOpenAIを非営利化することやオープンソース化することに対して、まだ意欲を持っているものと思われる。

     また、この買収計画には、マスク氏のAI企業の拡大という狙いもありそうだ。Wall Street Journalの報道によれば、この提案はマスク氏のAI企業、「xAI」によって支援されており、買収が実現すれば両社の合併も視野に入れているという。

     マスク氏の真の狙いはOpenAIの営利化プロセスを妨害することにあると考えられる。実際、マスク氏は2024年3月にOpenAIを提訴しており、営利企業への転換が設立時の合意に違反していると主張している。

    まとめ

    今回の買収提案は、AI開発を巡る二つの異なるビジョンの対立を象徴している。マスク氏が主張するオープンソースと公益性重視の立場と、アルトマン氏が推進する営利化による技術革新の加速という方向性の違いだ。この対立は、今後のAI業界の在り方を左右する重要な転換点となる可能性がある。

    この動きは人材市場にも大きな影響を与えると予想される。AI開発者たちは、オープンソース重視か営利重視かという価値観の違いによって、キャリアの選択を迫られる可能性がある。テクノロジー業界は今、新たな転換期を迎えつつあると言えるだろう。

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