大阪・関西万博に向けたAIカメラ設置計画

2025-02-10

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2025年4月13日から10月13日にかけて開催される大阪・関西万博に向け、来場者の移動を円滑にするための交通対策が進められている。その一環として、大阪市は会場近くの道路にAIカメラを設置し、交通量のモニタリングを行う計画を発表した。この取り組みは、混雑の事前予測と適切な交通制御を目的としている。

交通混雑の予測と影響

万博期間中、1日あたり最大約22万人の来場が予想されている。
特に新大阪駅や桜島駅からシャトルバスを利用する来場者が多く、加えてIR工事車両を含む約1万8000台の車両が夢洲を出入りすると見込まれる。このため、会場周辺の交通混雑が懸念されている。

交通量の増加は、会場周辺の渋滞のみならず、大阪市内全体の交通にも影響を及ぼす可能性がある。道路の混雑が常態化すれば、物流の遅延や市民生活への支障も懸念される。そのため、市は混雑を未然に防ぐための具体的な対策を講じる必要がある。

AIカメラの機能と運用

大阪市は2月7日に、2025年4月から会場近くの主要道路にAIカメラを設置することを発表した。リアルタイムで交通量を分析し、混雑の兆候が見られる場合には、IR工事車両の通行ルート変更などの対策を講じる方針だ。AIカメラは交通量の把握だけでなく、駐車場予約状況も考慮し、2週間先の交通量を予測する機能を備えている。

さらに、AIカメラによるモニタリング結果をもとに、混雑が予想される場合には早期に対応策を実施する。具体的には、混雑時間帯におけるIR工事車両の迂回ルート設定、舞洲の駐車場を活用した「パーク・アンド・ライド」の推進、シャトルバスの利用促進などが挙げられる。また、午前7時から10時のピーク時間帯には、ゴミ収集車両の運行を調整し、交通負担の軽減を図る。

この取り組みについて、横山英幸市長は「来場者が円滑に会場へ移動できるよう努めるとともに、大阪市内の交通混雑を抑えるための施策を進めていく」と述べ、市民にも混雑時間帯の夢洲周辺での車両利用を控えるよう協力を求めた。