東大発ベンチャーcommissure、力触覚センシングシステム「SenseFuse(TM)」
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東京大学発のベンチャー企業、株式会社commissureが、独自の特許取得技術を活用した力触覚センシングシステム「SenseFuse(TM)」を2025年2月20日に発表した。
人の手部に生じる力を筋繊維の動きから推定し、指先の振動を同時に取得・ストリーミングすることが可能だ。リアルタイムでの力触覚データ収集を実現し、同社開発の力触覚フィードバックシステム「FeelFuse(TM)」で再生できる。
「SenseFuse(TM)」が拓く、新たな触覚体験の可能性
「SenseFuse(TM)」最大の特徴は、人の手にかかる力を筋繊維の動きからリアルタイムで推定できる点にある。指先の振動を同時に取得・ストリーミングすることで、より精密な触覚データを提供する。
手部を覆わないデザインを採用することで、映像に基づくハンドトラッキングを妨げることなく、物体とのインタラクションに関連した力触覚データを収集できるのも強みだ。
commissure社は、収集した力触覚データを活用した感覚生成AIの構築にも取り組んでおり、今後のアップデートが期待される。
同社は2023年1月に設立されたばかりだが、東京大学先端科学技術研究センターの稲見・門内研究室から発展したベンチャー企業であるため、その技術力は高い。筋肉間通信とも呼ばれる体性感覚共有システムの開発や、独自の触覚提示手法を通じて、目的の対象をまるで自分の身体のように理解できる状態を作り出すことを目指している。
XR領域への応用と触覚技術の進化
「SenseFuse(TM)」は、XR(クロスリアリティ)領域での応用が期待される。
現実世界と仮想世界を融合するXR技術において、触覚情報は没入感を高める上で重要な要素となる。「SenseFuse(TM)」によって取得された力触覚データは、XR体験をよりリアルで豊かなものにするだろう。
触覚提示技術は、近年急速に進化している。
commissureのようなベンチャー企業が革新的な技術を開発することで、触覚技術はますます身近なものになりつつある。将来的には、日常生活の様々な場面で触覚技術が活用されるようになるかもしれない。たとえば、オンラインショッピングで商品の質感を感じたり、遠隔地で触覚を共有したりする活用法が期待できる。
「SenseFuse(TM)」とcommissure社の今後の展開に注目したい。
※XR(クロスリアリティ):VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)など、現実世界と仮想世界を融合する技術の総称。
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