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    イーサリアムの大型アップグレード「ペクトラ」、5月7日にメインネット実装へ

    2024年4月3日、イーサリアム(Ethereum)の開発者らは「ペクトラ(Pectra)」アップグレードのメインネット導入を2024年5月7日に決定した。
    これは同年3月のアップグレード以来、最大規模となる変更であり、ウォレット機能やステーキング体験の大幅な改善が予定されている。発表は米国を中心とする開発チームにより行われた。

    目次

    イーサリアムの利便性と効率性を大幅に高める節目

    ペクトラのアップグレードは、イーサリアムにとって2024年3月以降、最大級の転換点になる見込みだ。アップグレードの方針は4月3日に行われたコア開発者らの電話会議で決定され、導入日は5月7日に設定された。
    このスケジュールは、直前のテストネット「Hoodi」での試験実装が成功したことを受けてのものである。

    今回のアップグレードには、11の主要なイーサリアム改善提案(EIP)が一括して導入される。その中核となるのは、スマートコントラクト(※)によって制御されるウォレットの導入である。従来のウォレットでは秘密鍵の紛失が致命的な問題となっていたが、これによりユーザーはウォレットの復旧や管理をより柔軟に行えるようになる見通しだ。

    また、バリデーターにとっても大きな変化がもたらされる。
    EIP-7251では、1バリデーターあたりのステーキング上限が現行の32ETHから2048ETHへと引き上げられる予定である。これにより、これまで複数ノードを運用していたユーザーは、1ノードにまとめることで手間とコストの削減が可能になると見られている。

    ※スマートコントラクト:ブロックチェーン上で自動実行される契約プログラムのこと。人的介入なしに取引の信頼性を確保できる技術。

    Web3市場の成長を加速させる契機となるか

    ペクトラアップグレードは、単なる技術的な改善にとどまらず、Web3エコシステム全体に波及する影響を持つ可能性がある。
    特にスマートコントラクト対応ウォレットの普及は、Web3アプリケーションの利用障壁を下げ、一般ユーザーへの普及促進につながると期待されている。

    ステーキング(※)上限の引き上げは、個人投資家にとっては利便性の向上と管理の簡略化をもたらす一方で、大規模バリデーターの集中化を助長するリスクも含むと考えられる。ネットワークの分散性を維持する観点からは、議論の余地が残されているだろう。

    ただし、Hoodiでの最終テストが成功したことからもわかるように、開発チームが安定性と安全性の確保に細心の注意を払っていることは評価できる。

    ペクトラの導入は、イーサリアムの信頼性向上とともに、エンタープライズ領域での活用や新規開発の加速を促す起点になるだろう。
    今後は、他のL1チェーンやレイヤー2ソリューションとの競争にも影響を及ぼすのではないだろうか。

    ※ステーキング:暗号資産をブロックチェーンネットワークの運用に使うことで報酬を得る仕組み。バリデーターはネットワークの取引を検証する役割を担う。

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