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    Grokの検証にも誤り 地下鉄御堂筋線の案内板表記に関する誤情報が判明

    2025年4月3日、日本ファクトチェックセンターの検証により、1日に拡散された大阪の地下鉄御堂筋線に関するSNS投稿の情報は誤りであることが明らかになった。
    投稿内容は「案内板の表記が日本語と英語だけになった」という内容であった。

    目次

    投稿はAIによる検証付きで拡散 しかし、事実とは異なる情報だった

    御堂筋線に関する投稿は、SNS上で発信され、短期間で1万件以上リポストされ、262万回以上閲覧された。
    投稿内容は「案内板が日本語と英語のみに戻され、視認性が向上した」とするもので、コメント欄には「スッキリして見やすくなった」と肯定的な声が相次いだ。
    一方、「もともとそうだったのでは」と冷静な指摘も散見された。

    この投稿には、X(旧Twitter)上で利用可能なAI「Grok(※1)」によるファクトチェック(※2)が付加されていた。
    Grokは「以前は中国語や韓国語の表記があったが、現在は日本語と英語だけになった」との説明を表示し、情報の信ぴょう性を補強するかのような印象を与えていた。
    しかし、日本ファクトチェックセンターが大阪メトロに確認したところ、御堂筋線の案内板は元より日本語と英語のみの表記であり、他言語が削除されたという事実はないと明言された。

    この結果を踏まえ、ファクトチェックセンターは「投稿内容およびGrokのコメントはいずれも誤りである」と結論づけた。
    誤った情報がAIによって補強されてしまうケースがあることが示された形だが、本件は既に多くのユーザーが誤認した可能性が高い。

    ※Grok:X(旧Twitter)上で稼働するAI。投稿に対し自動でファクトチェックや補足情報を提供するが、学習データや精度には限界がある。

    ※ファクトチェック:発信された情報の真偽や正確性を第三者が検証する取り組み。誤情報の拡散を防ぐため、近年ジャーナリズムやSNS運営側で活用されている。

    AIによる情報補強の功罪 ユーザーの「確認する力」が求められる時代へ

    今回の事例が示すように、AIによる自動ファクトチェックは情報の信頼性を担保するどころか、逆に誤情報の拡散を助長する可能性も孕んでいる。
    特にSNSのような即時性が高く、拡散力に富んだプラットフォーム上では、AIの判断が一種の“裏付け”として機能してしまう点が問題視される。

    Grokのような生成系AIは、膨大なデータを元に判断を下すが、参照元の正確性や更新頻度が保証されているわけではない。
    また、文脈や背景を考慮せず、表面的な一致に基づいて誤った解釈を導くこともある。
    そのため、AIが提示する情報を鵜呑みにせず、自ら公式情報や信頼できるメディアを確認する習慣が求められる。

    マーケティング視点で見れば、AIによる自動補足がユーザーエンゲージメントを高める要素となる半面、誤情報によりブランドイメージや信頼性を損なうリスクもあると考えられる。
    今後、情報の「検証力」をユーザー自身が持つことが、AI時代における重要なリテラシーになっていくだろう。

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