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    3Dモーションキャプチャーの新興Movinが4億円調達 AIを活用しコストを1/10に

    2025年4月1日、韓国のAIスタートアップMovin(ムービン)が、3Dモーションキャプチャー技術の革新を目指し、プレシリーズAラウンドで約4億円(40億ウォン)の資金を調達したとの報道があった。
    NAVERなどが出資し、ヒューマノイド開発やゲーム業界での活用が期待されている。

    目次

    LiDAR×AIで次世代モーションキャプチャーを実現

    Movinは、韓国の理系最高峰の大学である韓国科学技術院(KAIST)出身の研究者グループによって、23年に設立されたスタートアップだ。
    設立当初から目指してきたのは、高価で導入のハードルが高かった従来のモーションキャプチャー技術をAIによって再構築することだった。その主力製品が「Tracin」である。

    Tracinは、LiDARセンサー(※)とAIアルゴリズムを組み合わせた3Dモーションキャプチャーデバイスで、既存の光学式モーションキャプチャーと比較して、約10分の1の価格に抑えられているという。
    設置時間も大幅に短縮され、従来の2時間から5分へと改善された。従来の機材では参入が難しかった中小規模のゲームスタジオやVTuber事務所でも、モーションキャプチャーを使用できる。

    資金調達は韓国のベンチャーキャピタルAtinumが主導し、NAVERのコーポレートベンチャー部門Naver D2SF、DSCインベストメント、Schmidt、Krew Capitalなども参加した。

    すでにMovinの製品は、11カ国にわたる50社以上のスタジオやエンターテインメント企業に導入されている。
    CEOのビョリ氏は、昨年の国際的な展示会でも多くの業界関係者が「高品質なモーションと低遅延を1台のデバイスで実現している点に非常に驚いていた」と語っている。

    ※LiDAR(Light Detection and Ranging):
    レーザー光を使って対象物との距離を計測し、3Dマッピングを行う技術。高精度の空間認識が可能で、自動運転車やドローンでも利用されている。

    AI×3Dモーションの可能性

    Movinは今回の資金を活用し、米国ロサンゼルスに新たなオフィスを設立する計画を進めている。
    北米市場、とりわけ映画やゲーム産業の中心地であるロサンゼルスへ本格的に進出する方針である。
    同時に、ゲームエンジンUnityやUnreal、アニメーションソフトMaya、Blenderとの統合も進行中で、制作現場へのスムーズな導入が可能になると見られている。

    CEOのチェ・ビョリ氏は、「AIの次なるフロンティアはモーションキャプチャーである」と語っており、3Dモーション分野にAIを活用することのポテンシャルを強調した。

    一方で、AIによる動作解析は学習データに依存するため、特定の身体的特徴や動きに偏りが出るリスクも否定できない。
    倫理的な観点からも、身体データの収集・学習におけるプライバシー保護やバイアスの除去が今後の課題となるだろう。

    「Tracin」の技術的発展はモーションキャプチャーの民主化を進め、VTuberやインディーゲームのような個人・小規模チームによる創作の質と量を押し上げるだろう。
    モーションキャプチャーの分野で競争が進むことで、より多くの人や事業者が取り扱えるようになることが期待される。

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