X世代特化のSNS支援ソリューション「XperienceSNS」登場、40代から60代向けのSNSマーケ戦略支援

2025年3月25日、Pomalo株式会社が40代から60代のX世代向けSNSマーケティング支援サービス「XperienceSNS」の提供を日本国内で開始した。企業の発信力強化と購買層への的確なアプローチを狙う動きが加速しているとみられる。

購買力を持つX世代に焦点、SNSマーケの新たな可能性を拓く

Pomalo株式会社が提供を始めた「XperienceSNS」は、40代から60代の消費行動や生活様式に合わせて、企業のSNS施策を最適化するソリューションだ。

特徴的なのは、X世代のSNS利用状況や生活ニーズを反映したデータ分析をもとにしたペルソナ設計である。
また、同世代が重視する「信頼性」に応えるため、専門性の高いコンテンツを発信し、より深いコミュニケーションを意識している点も評価できる。

X世代のSNS利用は、Facebookやブログにとどまらず、InstagramやX（旧Twitter）にまで広がっている。「XperienceSNS」はこれら複数のプラットフォームを横断的に活用することで、企業ごとの最適な訴求方法を提供する構えだ。
これにより、従来の若年層中心のSNSマーケティングから脱却し、より購買意欲の高い層へのリーチを狙っている。

SNSの利用者数が国内で8割に達する現在、情報発信ツールとしてのSNSの役割は年々拡大している。企業のSNS活用も進み、総務省の最新調査によれば、社外向けSNSを活用している企業の割合は全体で約40.8%、BtoC企業に限れば70%を超えている。
こうした状況を背景に、購買力が高いX世代を対象にしたSNSマーケティングへの注目が集まりつつある。

差別化を図るSNS戦略の展望

SNSの利用が全世代的に広がりを見せる中では、X世代に焦点を当てたマーケティングの重要性は、今後さらに高まると考えられる。
特に国内では高齢化と共に中高年層のオンライン消費が拡大しており、従来の若年層中心のSNS戦略ではリーチしきれない領域への対応が求められていると考えられる。

今後、「XperienceSNS」のようなサービスが普及すれば、企業のSNS運用はより年齢層別に細分化・高度化されていく可能性がある。

ただし、X世代のデジタルリテラシーには個人差があるため、プラットフォームの選定やコンテンツの表現方法には一層の工夫が求められるだろう。単にツールを導入するだけでなく、世代特性への理解と継続的な分析体制が問われるのではないだろうか。

マーケティングの多様化が進む中で、こうした世代特化型アプローチの成否は、いかに対象層の「生活実感」に寄り添えるかにかかっていると言えよう。