KULRテクノロジー、ビットコイン保有量を668BTCに拡大 5百万ドルの追加投資で財務戦略を強化

米国のエネルギー管理企業KULRテクノロジー・グループは2025年3月25日、5百万ドル(約7.5億円)で58.3ビットコイン(BTC)を追加購入し、総保有量を668.3BTCに拡大した。
同社は余剰現金の最大90%をビットコインで保有する財務戦略を推進している。
企業の積極的なビットコイン取得戦略が加速
KULRテクノロジー・グループの今回の追加購入は、1BTCあたり88,824ドル(手数料含む)の価格で実施された。
これにより同社の総保有量は668.3BTCとなり、現在の価格で約59百万ドル(約88億円)相当の資産価値を持つこととなった。
KULRの平均取得価格は97,305ドル/BTCで、総投資額は約65百万ドル(約97億円)に達している。
この動きは2024年12月4日に発表されたKULRのビットコイン財務戦略に基づくものだ。
KULRは余剰キャッシュの最大90%をビットコインで保有する方針を掲げており、長期的な価値保存手段としてビットコインを位置づけている。
独自指標「BTC Yield」で投資効果を測定
KULRはニューヨーク証券取引所アメリカン市場に上場しており(NYSE American: KULR)、リチウムイオンバッテリーの熱管理ソリューションを専門としている。
KULRの戦略はリチウムイオンバッテリーの熱管理ソリューションという本業とは別に、前衛的な財務戦略を展開することで投資家の関心を集めることに成功したと解釈できる。
一方、ビットコインの価格変動性は依然として高く、このボラティリティは短期的な財務報告において不安定要素となりうる。
KULRのような上場企業が財産としてビットコインを購入し、運用に成功すれば、他の企業にもビットコイン保有の動きが波及していく可能性がある。
今回の成否は、他の企業にも大きく影響を及ぼすだろう。