USENとNTTデータ、飲食店向け高機能POS「USENレジ」を共同開発・販売開始

2025年3月24日、USENとNTTデータは、飲食店向けの高機能POSシステム「USENレジ」を共同開発し、日本国内で販売を開始した。
専用設計のハードウェアとソフトウェアを一体化したこの製品は、業務効率化や省人化を目指し、多言語対応や他サービスとの連携機能を強化している。
高性能ハードとIoT技術で実現する次世代型POSシステム
USENレジは、USENとNTTデータが共同で開発した専用ハードウェアとソフトウェアを統合したPOSシステムだ。
OSには「Windows IoT Enterprise(※)」を、CPUにはマルチコア性能に優れた「AMD Ryzen」を採用し、高速処理と安定稼働を実現している。ディスプレイは13.3インチの高輝度液晶タッチパネルを搭載し、視認性と操作性を向上させている。
さらに、耐久性の高い専用ケースを備えたハンディ端末やタブレットオーダー端末も用意され、過酷な業務環境にも対応可能である。
通信機器としては、ローカルルーターやアクセスポイントを自社開発し、IoT技術を活用した遠隔監視や停電時のバックアップ機能を備えている。これらの特徴により、飲食店の業務効率化と省人化に寄与することが期待される。
USENレジは、日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)の5言語に標準対応しており、インバウンド需要の高まりに応じた接客が可能である。
POSと連動しない独立構成のモバイルオーダーやタブレットオーダーは、既存システムに影響を与えずに導入できる柔軟性を持つ。
さらに、「USEN Camera」や「USEN MUSIC Entertainment」との連携により、店舗のセキュリティ強化や演出効果の向上が図られる。
サポート体制も充実しており、全国130以上の拠点から専門スタッフが設置工事や保守対応を行い、24時間365日のカスタマーサポートを提供している。
これらの機能とサービスにより、飲食店の運営を総合的にサポートすることが可能である。
今後の展望
USENとNTTデータが共同開発した高機能POSシステム「USENレジ」は、飲食業界のデジタル化と効率化を推進する重要な一歩だと考えられる。
特に、専用設計のハードウェアとソフトウェアの統合により、安定した高速処理が可能となり、業務の効率化に寄与するだろう。
また、他のUSENサービスとの連携により、店舗のセキュリティ強化や演出効果の向上が期待できる点は、顧客満足度の向上とリピーターの増加につながる可能性が高い。
飲食業界における人手不足やデジタル化のニーズが高まる中では、USENレジの導入は業務効率化とサービス向上の鍵となるだろう。
今後は、他業種への展開や新たな機能追加など、さらなる進化に期待だ。
※Windows IoT Enterprise
組み込み機器向けに最適化されたWindowsのエディションで、高度なセキュリティ機能と長期的なサポートを提供する。