欧州企業パンゲア、37億円を調達 高効率な「エアロスパイク」エンジン開発に活用

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スペインのスタートアップ企業Pangea Aerospace(パンゲア・エアロスペース)は3月18日(現地時間)、シリーズAラウンドで2300万ユーロ(約37億円)を調達した。
この資金は、高効率な「エアロスパイク」エンジンの開発と、製造・試験施設の拡張に活用される。
主導したのは、航空宇宙や防衛分野に特化したHyperion Fundであり、欧州市場での推進システムの成長を加速させる狙いがある。

目次

パンゲアの資金調達とエアロスパイクエンジンの開発

Pangea Aerospaceは、スペインを拠点とするスタートアップで、推進システムの開発に特化している。
特にエアロスパイクエンジン(※)の研究に注力しており、2021年には3Dプリント技術を活用したプロトタイプを試作した。この技術は、従来のロケットエンジンに比べて燃料効率が高いとされるが、設計や製造において多くの技術的課題が存在する。

今回の資金調達は、航空宇宙や防衛分野への投資を専門とするマドリードのHyperion Fundが主導した。
得られた資金は、製造施設および試験施設の拡張に充てられ、Pangeaは推進システムの商業化を加速させる考えだ。
また、欧州市場において、官民の両分野で事業を拡大し、今後の成長を図る。

Pangeaは現在、欧州宇宙機関(ESA)を含む8件の契約を抱えている。その中には、再使用型ロケット向けの高推力エンジンの設計や、上段ロケットのエンジン技術の活用に関する研究が含まれる。

※エアロスパイクエンジン:ノズルの外形が固定された従来型のロケットエンジンとは異なり、周囲の気圧に応じて推進効率を最適化する設計を採用している。その結果、さまざまな高度での燃費効率が向上するが、冷却や構造の複雑性が技術的課題となっている。

今後の展望

Pangeaは、今回のシリーズA調達により、プロトタイプの改良とエンジン性能の実証に拍車がかかるだろう。とくにESAとの連携は、欧州の宇宙開発戦略においてパンゲアの存在感を強める契機となりそうだ。
現時点で8件の契約を獲得していることからも、官民両セクターにおける期待値は高いと推察される。

将来的には、再使用型ロケットの上段エンジンとしての採用や、衛星打ち上げ市場における差別化要因としての活用が視野に入る。とりわけ、低軌道(LEO)向けの需要増加や、地球観測・通信インフラの拡充といった市場背景が追い風となるだろう。

ただし、商業化に至るには、技術の成熟だけでなく、市場ニーズとの整合性、コスト構造の最適化が不可欠である。パンゲアがこれらの課題を段階的にクリアできれば、欧州発の革新的推進システムとして、国際競争におけるポジションを確立する可能性は十分にあると考えられる。

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