キヤノンS&S、新サービスで中小企業のWi-Fi環境を最適化

キヤノンシステムアンドサポート株式会社(以下、キヤノンS&S)は2025年3月19日、新たな支援サービス「Wi-Fi最適環境運用支援サービス」の提供開始を発表した。
本サービスは、企業が安定した無線LAN環境を構築・運用するための包括的なサポートを提供する。
中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を後押しする施策として、ネットワーク設計から運用・保守まで一貫した支援を行う。
最適なWi-Fi環境を実現する包括的支援
「Wi-Fi最適環境運用支援サービス」は、企業の利用環境に応じた無線LANの最適化を目的としたサービスである。
安定したネットワークの確保は、業務の効率化やDXの推進に不可欠な要素となっており、キヤノンS&Sはこれを支援するための包括的なソリューションを提供する。
本サービスは、企業の環境に応じた最適な機器選定とネットワーク設計を行う点が特徴だ。導入前には「サイトサーベイ(※)」を実施し、電波の届き方や干渉の可能性を調査した上で最適な配置を決定する。これにより、通信の不安定さや干渉を最小限に抑えることが可能となる。
セキュリティ面でも高度な対策が施されている。証明書認証を採用し、許可されたデバイスのみが無線LANへアクセスできる仕組みを構築する。不正アクセスやセキュリティリスクを低減し、より安全なネットワーク環境を実現が可能となる。
導入後の運用支援も充実している。クラウド監視基盤を活用し、システムの監視や障害対応を行うほか、年1回の環境確認とレポート提供を実施。これにより、ネットワークの安定性を維持し、継続的な最適化が実現可能だ。
本サービスの価格は、システム設計・導入に関してはオープン価格となっており、企業の規模や要件に応じてカスタマイズ可能である。保守運用サービスは年間3万円(税別)から提供され、定期的なメンテナンスや監視サポートが受けられる。
※サイトサーベイ:無線LANの電波状況を調査し、最適なアクセスポイントの配置や電波干渉の影響を最小限に抑えるための分析を行う手法。
市場のニーズと今後の展望
企業における無線LAN環境の重要性は高まっている。リモートワークの普及や業務のクラウド化が進む中、安定したネットワーク環境の整備は業務効率に直結する。特に中小企業では、専門的なネットワーク管理者が不在であるケースが多く、導入から運用まで一貫した支援を求める声が増えている。
この流れを受け、キヤノンS&Sの新サービスは、競争力の向上を図る中小企業にとって有力な選択肢となるだろう。
競合他社と比較しても、設計から運用支援までを一括で提供する点で強みを持つ。
後、企業の成長戦略において、安定したWi-Fi環境の構築が重要な鍵を握ることは間違いない。