吉積情報、法人向け生成AIツール「WorkAIzer」に定額制の新料金プランを導入 4月から

吉積情報株式会社は2025年3月17日、法人向け生成AIツール「WorkAIzer」の新料金プランを2025年4月21日より提供すると発表した。企業単位での定額制を導入し、従業員数無制限で利用できるのが特徴だ。新たに設けられた3つのプランにより、企業はより手軽に生成AIを活用できるようになる。
新料金プランの詳細と導入の背景
吉積情報が発表した新料金プランでは、従業員数に関係なく企業単位で利用可能な定額制が採用された。
「WorkAIzer Starter-50」プランをはじめとする3つのプランが用意されており、最低月額料金は18,000円となる。従業員50人規模で利用した場合、1人あたり月額360円と手頃な価格設定だ。
従来、生成AIツールは利用者ごとの料金体系が一般的であり、大規模な企業にとってはコスト負担が大きかった。
今回のプラン改定により、企業全体で生成AIを導入しやすくなるのではないだろうか。
さらに、各プランにはクレジット上限が設定されており、上限を超過した場合は追加購入が可能な仕組みが整備されている。
また、WorkAIzerでは最新の生成AIモデルが利用可能だ。Gemini 1.5 FlashやGPT-4o miniといったモデルが全プラン共通で搭載されており、業務に応じた適切なAI活用が可能となる。
これにより、企業はドキュメント作成やデータ解析、顧客対応の自動化など、多様な用途にAIを適用できるようになる。
セキュリティ強化と企業導入のメリット
WorkAIzerは、企業向けツールとしての信頼性を高めるため、セキュリティ機能の強化も図っている。利用ログを取得できるため、管理者がAIの利用状況を把握しやすくなり、情報管理の透明性を確保できる。
また、機密情報の保護機能や特定の情報の利用制限機能なども搭載されており、企業のセキュリティポリシーに応じた運用が可能だ。
吉積情報株式会社は東京都千代田区に本社を構え、法人向けのクラウドソリューションやAIツールの開発を手がける企業である。代表取締役社長の秋田晴通氏のもと、企業向けのAI活用支援に注力している。
新料金プランの導入により、企業は生成AIの活用をより手軽に始められる。
特に従業員数の多い企業にとっては、大幅なコスト削減につながる。
加えて、業務の効率化や生産性向上が期待されるため、企業におけるAI導入のハードルは一層低くなるだろう。
今後、WorkAIzerはさらなる機能拡張や対応AIモデルの増強されていく予想だ。
企業のデジタル変革を加速させるツールとして、生成AIの活用範囲はますます広がっていくのではないだろうか。