【Web3転職・副業】JINJA LAB 代表華原さんへインタビュー | Web3で神社の魅力を発信する、世界のどこからいつでも誰でもお参りができるJINJA LAB
今回はWeb3を活用し日本の神社へオンラインでお参りができるサービスを展開するJINJA LAB 代表の華原さんへお話を伺いました。本記事は、Web3を活用した日本の魅力を発信するプロジェクトに興味のある方や日本の伝統文化である神社を保護したい方にぜひ読んで頂きたい記事となっています。
JINJA LAB 代表 華原さん
Web3を活用し日本の神社へオンラインでお参りができるサービスを展開するJINJA LAB の代表を務める。
昔から繋がりのある神社の神職さんより神社の維持管理が危機的な状況にあることを知り、Web3で日本の伝統文化である神社を保護しその魅力を世界中に発信することを決意しJINJA LABを立ち上げる。
現在オンラインで神社へお参りができるサービスを展開しており、将来的にはNFTと御朱印を掛け合わせたプロジェクトもリリース予定。
JINJA LAB公式サイト:https://www.jinjalab.com/jp
JINJA LAB公式Twitter:https://twitter.com/JINJA__LAB
世界中の誰もが、いつでもお参りができるJINJA LAB
––––まず始めに、JINJA LABが今取り組んでいる事業の概要について教えてください。
はい。現在JINJA LABで行っていることは一言で言うとクリプトとオンライン祈祷を掛け合わせたものです。
クリプトのウォレットをお持ちであればそれをJINJA LABのアプリと接続することによって、仮想空間にある神社に入ることができ、そこで相場上昇祈願などの様々な祈祷を行うことができます。
––––オンライン、さらにはクリプトで祈祷できるということですね。お賽銭を納めた後はどのような流れになりますか。
実際に神社でお参りに行った時と変わらず、忠実に現実世界を仮想空間で実現しています。オンラインで頂いた名前や祈願内容、お賽銭等全てのデータは神社の方へそのまま転送されます。その後、その神社の神職さんがそのデータを元に毎日祈祷するというシステムとなっています。
––––もう本当に神社へのお参りがオンラインでできるわけですね。
はい、現実世界と仮想空間をシームレスに繋げることに一番こだわっているため、ユーザー様がオンラインでお賽銭でお参りをした後のフローも実際に神社でお参りに行ったかのような体験を得ることができます。
例えば、新潟にある圓田神社でもユーザー様のデータを元に、毎日神職さんに祈祷して頂いています。仮想空間の見た目で神社に行った気になるだけでなく、祈祷等本当に神社に行ってるのと全く同じ体験ができることが強みですね。
––––歴史ある神社に最新の技術であるクリプトをどのように導入されたのですか。
やはり、神社は1000年2000年の歴史があるので、そう簡単にはWeb3というまだ生まれたばかりの技術を理解し受け入れていただくことは、一定のハードルがあると思っていましたが、偶然オープンマインドを持つ神職さんに出会うことができ、その方と1, 2ヶ月程議論させて頂くことができました。
IVS2023 KYOTOのWeb3イベント期間中にJINJA LABを公開したのですが、皆様からもポジティブな意見を多くもらうことができたので、今後次の段階へと進めていこうと思っています。
日本を代表する伝統文化である神社の存続危機を救いたい
––––JINJA LABを立ち上げられた背景についても教えて下さい。
以前よりお世話になっている圓田神社の神職さんと去年の冬にお話しする機会があり、コロナウィルスの影響で、広範囲にわたる移動が制限され、遠方からのお参りが難しい時期がありました。代理参拝や、郵便での御祈祷依頼が目立つようになって、コロナ感染症収束後もその傾向はつづき、神社としても以前とは違った対応を配慮するべき時にきているという話を耳にしたことがきっかけです。
––––コロナウイルスの影響で神社にも人が集まっていない状況なんですね。
はい、さらに日本は慢性的に人口が減少しているので、本当にどんどん神社の護持管理は、難しくなる一方だ、というお話を聞きました。こんなに美しい歴史のある神社が、本当になくなってしまうんじゃないかなと思うと、何とか自分の持っているリソースと力でお手伝いできないかと考えました。
––––なるほど、日本以外の国々から、一瞬にして神社に訪れることができるという点では、今回のプロジェクトは優れていますね。
はい、1,2ヶ月程議論して、古い日本の伝統文化である神社と一番新しいWeb3を上手く融合させられるコンテンツはなんだろうといろいろ考え、クリプトによるオンライン御祈祷にこぎつきました。Web3自体まだ広く根付いてはいないもののとてもポテンシャルは大きいので繋げてみようと思いました。その中で、色んなアイディアが出てきまして、最初にまだクリプトにさわったことがない方でも願い事をするとき仮想世界を入口にするのはいいと思いました。 そうして、オンラインのみで完結しないで、現実に結びつけるのも魅力です。
––––確かに祈祷なら誰でもできそうですね。オンラインのみで完結しないことも強みですよね。
まさに、現実の世界の神社と関わることができる点が、絶対的な強みとなっています。例えばただNFTを発行するだけでは神社の魅力を全て伝え切るのは難しいと考えております。
オンラインでクリプトで申し込んで、それを実際の神社の祈祷に結びつけるという点で、非常にスムーズに仮想空間と現実世界を連携させているプロジェクトであり、実際にどうやって作るのかみたいなところも色々と考え、結局8ヶ月ぐらいかけてようやく形にすることができています。
世界中の遠く離れた祈りを日本の伝統文化である神社へ届ける
––––JINJA LABのビジョンについても教えて下さい。
ビジョンは日本の祈祷の文化というものを忠実に再現することです。日本の要素をうまく使ってるWeb3プロジェクトは多くあると思いますが、その中でも日本の文化を忠実に再現することにこだわっています。
また、チーム作りから日本の文化が一番理解できる方々がで構成しています。そのため、ただ単に売れるからとかかっこいいからということではなく日本の祈祷の文化を忠実に再現していきWeb3に繋げていきたいと思っています。
––––JINJA LABの競合の会社はあるのでしょうか。
私の知ってる限り、同じようなことをしている会社は他にもあると認識しています。ただJINJA LABではリアルさをとても重視しており、神社の世界観を綺麗なCGでなるべく忠実にを再現することが強みであると考えています。
また、皆さんに好きになってもらえるようなドキドキわくわくしてもらえるビジュアルやUI/UX作りも得意です。
––––今後の展望についても教えて下さい。
クリプトを活用したオンライン祈祷の後は、御朱印NFTや他の神社への展開も考えています。
御朱印は現実世界で既に集めている方も多いので、様々な神社と提携して御朱印を集めてNFTという形でウォレットで所有し、コレクトして頂きたいと考えています。例えば10、20年間集めた御朱印のNFTが永遠に消えない形で残るのはとても魅力的であると考えています。また、オンライン上にて神社間が連携して、より大きいエコシステムを構築することで、まだ実現されていない価値を生み出します。
––––NFTを活用した御朱印のプロジェクトは確かに魅力的ですね。
はい。それと同時にもっと皆様が知ってるような神社と提携して、皆様が驚くような世界観を作り外国の方々が日本に来る前から日本を楽しめるような仕組みを作っていきたいです。
私は幼少の頃から海外での生活が長いので、周りの友人は外国人ばかりでした。だからこそ、彼らが持つ日本の文化への興味を肌で感じているので、チャンスはとてもあると考えています。
神社の神職さんもジョインしているグローバルで日本の伝統を守るメンバー
––––JINJA LABで働かれているメンバーについて教えて下さい。
はい、現在は必要不可欠な存在となっている圓田神社の神職さんを含めて8人のチームとなっています。
コアメンバーとして、大学院卒業後からずっと一緒に仕事をしているCMOの役割をしている方、その他チーム全体を統括してる方が1人、デザイナーも1人います。また、私自身も、デザインを得意としているので、デザインや他設計等へも関わっています。
––––そうなんですね、エンジニアの方は何名くらいいらっしゃいますか。
エンジニアは約4名おり、オフショア開発のため主に海外に住んでいます。そのため、日本と海外で連携して開発しており、チーム自体もグローバルで働き方もリモートワークとなっています。
世界各国にいらっしゃる優秀な方と仕事させて頂いており、意思疎通等も問題なく物理的な距離に縛られることなくプロジェクトを進めています。
––––社内で大切にされているカルチャーや考え等も教えて下さい。
とにかく考え抜き実行することを大事にしています。
Web3と神社を掛け合わせたプロジェクト自体は思いつく人は多いと思いますが、実現させる方法を吟味し、実際にアクションを起こすことでしか次のステップは見えてこないので、とにかく仮説検証のサイクルをどんどん回していくことを大事にしています。
––––確かにアイデアの発案以降、方法を考え抜くことと行動に実際に移すことは大事ですね。
はい。また、初めから正確に辿り着くことは稀なので、行動する中で発生したエラーを迅速に改善して、プロジェクトを進行させることも意識しています。
後は、やはり人の時間は限られているので、課題の重心を見つけることを大事にしています。この意識を持って課題に取り組めば、1つ課題を解決する際に、付随した課題も解決へ繋がるので、総じてプロジェクトを大幅に前進させることができるようになります。なので、まずは課題の重心を見つけることを大切に考えています。
Web3で神社文化の新たな扉を開くJINJA LAB
––––現在募集されているポジションについてお聞かせ頂けますでしょうか。
はい。グローバルなチームのため、英語などを話すことができ、短いサイクルでプロダクトをブラッシュアップできるようなフロントエンドのエンジニアやデザイナーを常に探していますので、そういった方がいらっしゃればぜひ応募して頂ければと考えています。
––––応募者に求めるスキル面も教えて下さい
エンジニアに関して一番意識しているのは、今までどういったプロダクトを開発したのかであったり、可能であればブロックチェーンのプロジェクトに関わった方が理想ですね。
一方で、仮想空間と現実世界と繋げているプロジェクトなので、今までWeb2の分野でWebアプリ等のアプリ開発の経験がある優秀なエンジニアの方がいらっしゃればぜひ、一度お話させて頂きたいと考えています。
––––最後に、読者へのメッセージをお願いします。
日本人であれば一度は神社へお参りに行ったことはあると思います。日本の文化に触れた人だからこそわかる日本の美しさや良さを残すためにも、JINJA LABでは日本の文化を保全し、その良さを全世界に発信するWeb3で一番大きい日本コミュニティを作りたいと考えていますので、日本の文化に情熱を持っている方がいらっしゃれば、ぜひ一緒に築き上げていきましょう。
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